これまで、より良い音(勿論、良い音場作りも!)で好きな楽曲を聴くための苦労話などをお話しして来ました。そして、これからは心地よく聴けて、感動を覚える ・・・しかも気楽に楽しめる音楽ライフへとお話を進めて行きます。

ちょっとその前に、レオンの登場です。左2枚は数年前の胃捻転手術後の様子です。
5 ~元気になってよかったね for NET
痛々しいレオン・・・柔軟な体のためか、横になる時に、上半身は左向きで下半身は右向きなんて恰好でくつろいだリ、眠ったり・・・こんなことも原因のひとつかも知れませんね。とにかく、食後すぐの運動や散歩はさせていなかったので・・・。
レオン9歳  元気ですよ。
※レオンの9歳の誕生日・・・ケーキの写真は撮っていたようです(笑)。 そして、その後のレオンは元通りのアスリート! ご心配をお掛けしました。 それにしても、お見事!

【イージーリスニングについて】  About Easy Listening
かつて、よく聴いていた洋楽ポップス・・・今となれば懐かしい『オールディーズ』になりました。 このブログ『オーディオ趣味・・・お気に入りの音楽(2/24)』で、その一部をジャケットで紹介しています。他にも素敵な曲はたくさんありますね。
そして、その後はイージーリスニングの楽曲にもはまり込みました。 その名の通り、気楽に聞き流せるような曲も多くあり、BGMとしても楽しめます。 でも、イージーリスニングとかBGMにも向くといっても、クラシックや他のジャンルの楽曲と比べて、音楽としてのレベルが劣るものが多いなんて思えません。 ストーリー性、表現力、演奏時間、スケール感、いろんな面でクラシックの楽曲とは異なりますが、これらで楽曲の優劣を決めることは適切でないと思います。(個人の好みでの優劣は否定しませんが。)本当に心が和みます。ところが、イージーリスニングという表現は、今日ではほとんど登場しなくなり残念です。

分野は違いますが、日本では有名な文学賞・・・ありますよね。 純文学、大衆文学・・・受賞者は一躍注目の的となりますが、年に数人の受賞者以外の作品・・・選考にも上がらなかった作品の中にも優れたものがあるでしょうね。人の心に感動を与える作品には、子供のための童話が挙がることもあるでしょう。 俳句や川柳、和歌など、ひらがな17文字とか31文字で、しみじみと人の心に訴えて来たり、ほのぼのとした笑いを誘うもの、人の想像力をかき立てるように迫るものがいくつもあるかと思います。長編でなければ、説明が困難とも思える登場人物の心の内面や背景など・・・少ない文字やページ数でも、それを読む人に委ねたり考えさせたりすることで、かえって表情豊かに、情景も広がるかも知れません。
音楽でもそんなことが起こると思いますが、如何でしょうか。
その多くが短い演奏時間にも拘わらず、作曲者や演奏者の主張を表現したり、情景を説明したり・・・これもまた音楽の素晴らしい一面でしょう。 メロディの美しさを一層引き立たせるアレンジャーの腕の見せ所・・・クラシックとは一味も二味も違う曲想や曲調の広がりが魅力です。 また、時にボーカルでのイージリスニング・・・その歌詞が人生を左右することもあるのではないでしょうか。

【ここでちょっとひと休み・・・前回の続きで、天地真理さんやアン・ルイスさん】
●テレビ 局 天地真理 アン・ルイス  1976
 昔の写真、まだ懐かしい写真がありました。 天地真理さんの追加とアン・ルイスさん。  ひょっとして司会者って・・・桂文珍師匠でした。若い頃過ぎて・・・。\(^o^)/
      Old photos of Ann Lewis and Mari Amachi  
【イージーリスニング Easy Listening 】
イージーリスニング・・・大雑把に言うと、クラシック以外の楽曲の総称らしいですね。
じゃあ、オールディーズもイージーリスニングなの?・・・確かに気軽に、でもしっかりと楽めましたから、それはそれでいいかと思います。こだわることでもありませんね。
ディスコブームの初めの頃には、 ビージーズ Bee Gees、 アバ  ABBAアラベスク Arabesqueノーランズ Nolans ・・・ R&Bソウルミュージック等には多くのお気に入りもありますが、その後のディスコブームに乗かったものには、 どうも苦手なものが多いです。ある種のうるささばかりを感じる一部の楽曲(こちらはあまり詳しくありません。)はイージーリスニングとは言えないでしょうね。    (Bee Gees, Arabesque, ABBA, The Nolans・・・R&B・・・Soul Music, etc.)
私が思い描くイージーリスニングの楽曲は、適度に、時には迫力満点のダイナミックレンジを持ち、印象的なメロディと美しハーモニーで奏でられ、心地よい音や音場が感じられるものです。一方、限りなくダイナミックレンジ・ゼロを目指すかのように、単純で追い立てられるようなアップテンポなリズム中心の楽曲・・・ユーロダンス等、これらのCDも十数枚(数百曲)を持っていますが、ほんの一部を除いてパソコンに取り込んでいません。
だったら、何でそんなコレクションがあるの? これは、やはり半世紀も前、お世話になった放送局のプロデューサーさんやディレクターさんに、局の膨大なライブラリーを見せてもらったことにあるようです。 何でも聴いてみたい・・・何でも試してみたい・・・そして、良いものを見つけたい・・・という好奇心から来るのかも知れませんね。(^-^)

【ここで・・・休憩、もう一回】
テレビ収録中 for NET
 この歌手・・・残念ながらお名前が分かりません。たびたびお邪魔した放送局での収録にゲスト出演ということでしたので。それに私と同年代・・・もう調べようがないですね。

それでは、ここからしばらくの間、イージーリスニングから私のお気に入りの演奏家とその代表格の楽曲を紹介していきたいと思います。なお、掲載する楽曲は、楽団の指揮者やそのメンバーの作曲とは限りません。また、楽団名はリーダー名での表示が多くなるかと思いますが、時期によって、日本での楽団の呼び名が変わる場合もあるからです。詳細はインターネットで検索してみて下さい。 その際、その曲を『YouTube』で聴けるかも知れません。本当に有り難い時代になったものですね。

まずは、フランスからポール・モーリア楽団の『エーゲ海の真珠(Penelope)1970)オリジナルバージョンは、もう40年以上も前の作品ですから、若い人にはご存じない方も多いかと思います。でも、作品の新旧は音楽を楽しむことに、何の支障もありません。
クラシックの楽曲を考えれば、まさにその通りですね。さらに、この頃にはアナログの録音・編集機材の性能や音響技術面で、ほぼ頂点を極めていたと私は思っていますので音質面でも特に問題はありません。 これは、この時代以降の音楽業界に言えることで、他のイージーリスニングの楽曲の多くが納得のレベルで楽しめます。 そして、かつてEPやLP盤で聴いたオリジナル・バージョンをCD化したアルバムも発売されていますから、高齢者の方は今の機材で懐かしい時代を振り返ったり、若い人たちには素晴らしいアレンジの演奏・・・美しいメロディが心に響くハーモニーとリズムを伴って、あなたの心に呼びかけて来るかも知れませんよ。
さて、ポール・モーリアの演奏には多くのお気に入りがありますが、エーゲ海の真珠・・・これは絶対に省けません。ダニエル・リカーリの歌声もこの曲の雰囲気にピッタリです。
①エーゲ海の真珠 ポール・モーリア & ダニエル・リカーリ 01
 『エーゲ海の真珠』にはいろんなアレンジがありますが、ダニエル・リカーリのスキャットの入ったオリジナル・バージョンがお気に入りです。曲名の印象・・・原題の‟Penelope”邦題の『エーゲ海の真珠』 ・・・どちらもこの曲にピッタリです。作曲者のアウグスト・アルグエロ、いい曲を書きましたが、ポール・モーリアのアレンジによるこのバージョンがやはり一番です。オーディオ趣味の入口に立った頃の私が繰り返し聴いた楽曲で、EP盤がすり減るほどで、オープンリール・テープにダビングする必要性を強く感じた最初の曲でもありました。その後、LPとCDは、いずれもオリジナル・バージョンで揃え、エレクトーンやハモンドでの私のレパートリーにも加わりましたが、もう指がついて来てくれないかも?
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【余談】  ここでひと言。俗に言う復刻版CDについてお話ししたいことがあります。
アナログ盤のEP・LPとCDの音質や音場での違い ・・・ 中には同じ原曲からのデジタル化と思えない印象のCDもありました。復刻版CDの制作者が目指す音づくりへの考え方の違いから来ることもあるのでしょうね。 うまく調整が終わったはずのAltec A7-500-8、何とドンシャリ気味に! これはあり得ないと、PCの編集ソフトで周波数特性を調べると、まるでラウドネス・コントロールがONのようになっていたのです。そこで、改めてCDの説明書を見ると、ラジカセでの再生を想定しており、低音が歪む程のこの周波数特性をまるで自慢するような記載だったのです。当然ながら私には小さな親切、大きなお世話!ということで、そのCD・・・気に入った曲は編集ソフトでラウドネスOFFの状態に調整して、PCに保存しました。ボサノバの楽曲の詰まったこのCD・・・もう直接聴くことはないかと思います。
復刻版のCD・・・こんなことにもご注意を。でも、ラジカセで聴きたい人に、どちらが良いかなんて言うつもりはありません。好みの問題ですから・・・ね。ここで、気分転換に気楽にJazzを聴いてみましょう。 選曲おまかせのYouTube:(New York Jazz Loungeへどうぞ。)
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レイモン・ルフェーブル、ポール・モーリア & フランク・プールセル
お次は、レイモン・ルフェーブルの『インシャラー (Inch’Allah)』・・・シバの女王』や『哀しみの終わりに』なども良い演奏ですが、ひとつだけを選ぶとすれば、今回はこちらを挙げたいと思います。インシャラーの作曲はお馴染みのアダモ(Adamo)です。
そして、フランク・プールセルからは『アドロ (Adoro)』です。『Mr. ロンリー』等、お馴染みの曲も多くありますが、今回は『アドロ』としました。  アドロの作曲者はメキシコ人のアルマンド・マンサネーロ(Armando Manzanero)、1967年の作品です。
ところで、フランク・プールセル(Franck Pourcel)・・・私はプールセルと表記しますが、プゥルセルという表記も多くあります。プゥルセルって、どのように発音するでしょうか? 私にはうまく言えそうもありませんので、表記をプールセルとしました。(^_^;)
これらの曲のYouTube・・・2016.10.6のブログに掲載してありますのでお訪ね下さい。)

この3人だけでも、ご紹介したい楽曲・・・本当にたくさんありますが、残念ながら皆さん故人のため新曲への期待は出来なくなりました。 では、なぜ今回この3人の楽曲なのか?  以前から他のアーティストでよく聴いていたこれらの楽曲ですが、改めてこの3人の演奏で聴いた時・・・何とも言えなく惹きつけられました。勿論、私自身がピアノやエレクトーンで演奏してみたい曲だとも思いました。 piano,  electone,  
次回は、これら思い出の楽曲をはじめ、他の演奏家(楽団)の素晴らしい楽曲についての例を挙げながら、心にやさしく響き、気楽に聴けるイージーリスニングの魅力などのお話しをしたいと思います。

では、次回もご来訪をお待ちしています。有難うございました。
Key word : Paul Mauriat,  Raymond Lefevre,  Danielle Licari,