飛んでる音好き爺・・・オーディオ・映画・音楽・愛犬

音楽を楽しむ・愛犬との暮らし・記録や楽しみとしての写真・映画・DIY・・・いろんなことに興味があり過ぎるリタイアした爺さんの独り言を綴ります。 映画や音楽、そしてかわいい愛犬との楽しい日々・・・では、どうぞお楽しみ下さい。(上部のクリックでブログ全体が見れます。)

タグ:倍音

ご来訪有難うございます。
前回は大画面映画(特にシネラマ70mmで上映された映画)と上映に伴う苦労などを紹介しました。そして、今回は久々のオーディオ編ということで、ハイレゾについても触れたいと思います。趣味の世界の自由気ままなお話しですが、どうぞお付き合い下さい。
なお、 以下に掲載する写真は、今回のオーディオ趣味のお話しとは直接関係はありません。
また、掲載順はランダムです。 各地ゆかりのオーケストラをもっと多く掲載したかったのですが、まずはPCにある写真から重複も含めて組みました。どうぞご了承下さい。

ところで、TBS『陸王
👆(原作 池井戸潤) の二度のロケが我らが街、豊橋市で行われました。 ここで、東三河のPRも兼ねて写真を掲載させてもらいます。豊橋ロケ全画面表示でどうぞ。)
●① 陸王
(写真は大村知事twitterと豊橋市の東三河食糧株式会社さん、TBS提供のものを掲載させて頂きました。有難うございました。)

 ☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚
☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚

【音楽を聴く環境にも年々変化が…】
好きな時に好きな場所で、好きな音楽が聴ける・・・こんなことは『オーディオマニア』という
言葉がまだ現役だった時代には、とても考えられないことでした。ところが、今では誰もが手軽に音楽が聴けるようになっています。そんな時勢に『オーディオ趣味』というのは時代錯誤かも知れません。しかし、オーディオ趣味の目的が、あくまでも音楽をより心地よい音でしっかり楽しむための手段と考えると、あながち時代遅れでもなさそうです。

このブログのオーディオ趣味編では、かつてのEP・
LPといったアナログレコードやFM放送(時にはライブ放送)、また、そのエアチェックやレコード盤からの録音再生での諸問題解決への苦労話をして来ました。特に、現役の Altec A7-500-8 については、自分にとって、心地よく鳴ってくれるまでの話には多くの時間を割きました。
結果として、『デジタル再生での補助ソフト』と『高音域担当 JBL 2405H』に少々手伝ってもらいましたが、エイジングの済んだ自作A7は当初の姿のまま、満足のいく音で活躍してくれています。プロ用機器の性能の維持・・・耐久性等には、本当に感心します。
 
               ☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚♪☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚♪*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚♪☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ 
② NHK交響楽団 (東京音楽大学合唱団)
  (※ NHK交響楽団は、お気に入りのオーケストラ! テレビでよく聴くことが影響しているかも知れませんね。)
では、 シャルル・デュトワ指揮のN響、 シベリウス作曲 交響詩 フィンランディア
です。
     この曲は、 ダイ・ハード2にも使われており、 中間部はフィンランディア讃歌
👆讃美歌としても親しまれて来ました。
 せっかくの機会、中間部をEnsign Symphony & Chorus(ジェニー・オークス・ベイカー) のヴァイオリンでお聴き下さい。
 
【オーディオ機器の性能差と価格差の乖離・・・】
音楽再生の入口で
音質の良否を決めるほど重要だったレコードプレーヤーとカートリッジ、オープンリール・テープやカセットテープのレコーダーなどのアナログ機器は、1988年以降、CDが市場に定着するに従い、徐々にその役割を終えることになりました。(復活の気配も !? )
今では、パソコンやスマートフォンでの音楽鑑賞が若い人の定番となっているとの調査結果もあります。その若者の多くが手のひらに乗っかる軽量スピーカーと小型のサブウーファーで音楽を聞いている!?・・・場合によっては、ヘッドホンがメインの再生機器なのかも?
こんな背景も、かつてのようにオーディオ機器が売れない原因のひとつだと思います。
また、
良心的な音響メーカーでも多く売れなければ大量生産でのリスクは避けざるを得ず、それでも真摯に高性能な音響機器を提供しようとすれば、その価格は大変高額になります。
そして、この機器がコストパフォーマンスを含め、オーディオ評論家やマニアから適正に評価された結果として売れれば、これを購入できる人々やメーカーには幸せなことです。

その一方では、高額なほど高音質だ!なんて、寄付金や水晶玉が高額であるほどに御利益があると信じる人々もいるようです。オーディオ機器には、その価格に見合う製品もあれば、一部には、まるでお金をドブに捨てるようなものもあると、私は思っています。
ドブに捨てる?表現が過激?  これは性能が劣るとか法外だと言うつもりはありません。
例えば、使いこなし次第で、自分にしっくり来る音づくりが出来そうな機器が手頃で適正な価格でも見つかるのに、安易に見栄えのする大変高額な機器を選んでしまう・・・おせっかいを承知で表現したものです。これについては、後半のハイレゾのお話しで触れたいと思います。

期待通りの優れた機器を適正な価格で提供しているメーカー・・・ 勿論、ありますが、私にはスピーカー以外のオーディオ機器、中でもアンプ類で見られる性能差と価格差の乖離の理由を的確に説明することは出来ません。
スピーカーやヘッドホンのように音を直接発生させる機器では、自分の好み(期待する音)に合えば『心地よい音』・・・『いい音』と感じられるでしょう。とは言え2組のスピーカーを聴き比べて『より良い』と感じた機器の価格が、予算の10倍どころか100倍だと分かった瞬間、普通のサラリーマンならそれを選択するのは、困難だと判断します。残念ですが。
   (注:この例では、試聴する部屋の状況には触れないでおきます。それこそキリがありませんから。)
しかし、その心地よい音が、たとえ自分の好みによる独善的な印象だった
としても、その音への憧れが自分の音づくりの大きな指針になるかも知れません。
奥の深~い趣味の世界は、金持ちの道楽とは違います。浮いたお金は音楽ソフトや部屋の改善に回しましょう。
では、趣味の世界として、それが買えたとしたら? ・・・ 残念ながら、オーディオの深~い落とし穴にはまったことへの後悔の気持ちが・・・あなたを待っているかと思います。(笑)
                ☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚♪☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚♪*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚♪☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚
④Mantovani - Paul Mauriat
  (※ イージーリスニング曲の多くがメリハリのある音づくりでも、心地よい響きをゆったりと聴かせてくれます。)
     マントヴァーニ・オーケストラの「シャルメーヌ」
・・・ 半世紀以上前の録音ですが、今聴いてもいい音です。
         もう1曲、懐かしい林忠男のハープの演奏でジョン・バリー作曲「ある日どこかで
のテーマをどうぞ。

【生演奏で音楽が聴けることは・・・ 音楽鑑賞の環境として最良!?】
ここで、皆さんにちょっとお尋ねします。これまでにコンサートを含めて、生の楽器の音どれくらい聞いて来られましたか? 身近なところでは、リコーダー、ハーモニカ、ギター、ピアノ、オルガン・・・中学や高校時代にはブラスバンドのメンバーだったかも知れませんね。
これらは、演奏の出来不出来によらず、歌声を含め、確かに生の音です。
『いやあ、生演奏で聴くジャズ・ボーカル・・・特にバラードなんか最高‼』と言われるあなた、その音は、もはや生ではありません。 歌手の声は、マイク、ミキサー、アンプを経由してスピーカーから再生された音で、一部のオーディオマニアから音楽再生機器としての評価が低いとされる PA (Public Address) の一種 SR (Sound Reinforcement) の音です。 オペラや合唱は別として、 ジャズ等のボーカルをSRなしで聞かせる場面を私はまだ知りません。
                ☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚♪☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚♪*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚♪☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚
③Jazz Vocal
※"Vocal” の例です。  ジュリー・ロンドン
👆ミスティダイアナ・クラールのピアノとボーカルで👆恋の面影ペギー・リーの  👆ジャニー・ギター・・・はいかがでしょうか。もう一曲ペギー・リー👆So in Love・・・どこかで聞いた曲? そうです、 昔々、テレビで毎週。 どうもまだイメージが・・・と言われる方は、 懐かしい👆"So in Loveをそのままお聴き下さい。 
     そして、 極めつけはエラ・フィッツジェラルド
👆So in Love!(コール・ポーター作曲、ミュージカル"Kiss me Kate")
ところで、 写真右端の上段に映っているのは、Altec A5ですね。今にも歌声が聞こえて来そうです。 


  なお、クラシック音楽のコンサートの場合、基本的にはSR(音響機器)は使いません。 音の反射や残響の豊かさは勿論、収容人数等も計算した上で、SR(音響機器)なしでもしっかり聴取できるように、ホールが設計されているのです。
コンピュータもない200年以上も前の西欧・・・優れた建築家の手腕がホール建造でも発揮されたと思います。

このブログで、ハイファイ(High Fidelity) について触れたこともありますが、原音再生を際限なく求めても実現は困難⁉  それどころか不可能などとも言いました。そして、いい音の概念を『自分にとって心地よい音』と抽象的に表現しました。しかし、音楽の再生では、心地よければ良いとうい単純なものではないことも十分理解しているつもりです。

では、仮にこれらの生の音を完璧に再生出来れば・・・それが求められる音なのでしょうか?  生音の再生・・・それが可能だとしても、それだけでは不十分なことに異論はないでしょう。
それを私は、『録音』と『再生』との間で、
音づくりに関わる人の手で聴く人の感覚に訴える何かが加わって、はじめて音楽の楽しさや素晴らしさを感じさせることが出来ると思っています。(当然ながら、演奏者の頑張りの演奏があってのことですね。😊それには、作曲者や指揮者 (演奏者) の主張や気持ちを最大限尊重した技術者の音づくりの姿勢が必要でしょう。
なお、気楽に音楽を楽しむことを望んでいる現在の私にとって、
オーディオ評論家や多くのオーディオマニアの言う『原音再生は要りません。元より原音を知りませんからね。

私の場合、
生の音生の音楽の雰囲気・音場を基にしつつ、私好みの音づくりに努めるようにしているのです。それって原音再生への挑戦では?・・・皆さんを混乱させるつもりはありませんが、ちょっと  ・・・  いや、かなり違ったアプローチかも知れませんね。 あとで触れることにします。
                ☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚♪☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚♪*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚♪☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚
⑤ Pops Orchestra
クリック ➡
シンシナティ・ポップス・オーケストラボストン・ポップス・オーケストラミシガン・ポップス・オーケストラ さすがに楽しいポップス・オーケストラ! その雰囲気・・・クラシックとはちょっと違いますね。

【 趣味としての
音楽鑑賞・・・果たしてハイレゾでの再生が本当に必要か?】
ハイレゾの音楽ソフトが、ここしばらくの内に続々と登場しています。ネット環境の進歩もハイレゾの普及促進にずいぶん貢献していると思います。インターネットの普及は歓迎すべきことですが、音楽業界やオーディオ業界がハイレゾにこだわり過ぎることに、私は疑問を抱いています。音楽鑑賞を半世紀以上趣味にして来た私は、これまでレコード盤をはじめ、ここ30年近くはCDを聴いて来ました。 当然、 今のハイレゾではありませんね。

皆さんが趣味として、じっくり音楽を聴かれる時はリラックスした状態でしょうか?
それともスピーカーから流れる『いち音・いち音』に全神経を集中されるのでしょうか?
多くの方は、傍らにコーヒーなんかを置いたり、部屋の照明を若干落として、フワッとした状態で聴かれるのではありませんか?  私は、普段そういう聴き方をしています。 音楽をゆったりと楽しむための環境づくり・・・ 部屋の四隅の調光器付き照明やAltec A7をレースのカーテンで隠す等は、正にそのためです。スピーカーとのにらめっこは、もうしません。

かつて、レコード盤やカートリッジ針先の掃除、テープデッキのヘッドの掃除や消磁、さらには選曲  ・・・  オーディオマニアだった頃の私は、とても音楽鑑賞にのめり込める状態ではなかったかも知れません。それもオーディオの勉強だったとは思っていますが・・・。
そして、パソコンに取り込んだデジタル音源が音楽鑑賞のメインとなった現在、 そんな手間どころか、選曲や頭出しも簡単・・・タイトル、演奏者、作曲者、演奏時間も一目瞭然です。
私の音楽鑑賞の環境は、ゆったり、のんびりとリラックス出来るようになりました。
ハンレゾの話で、何故こんな話題をいくつも持ち出したのでしょうか? これも後ほど。 
                ☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚♪☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚♪*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚♪☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚⑥金城学院大学管弦楽団 kinjo14
    写真上段: 金城学院大学管弦楽団、👆名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪教育大学、大阪交響楽団  同  下段: 金城学院大学管弦楽団、豊橋交響楽団、南山大学管弦楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団   
 

【 Hi-Res:96kHz/24bit以上、 CD:44.1kHz/16bit 等・・・ 対応フォーマット FLAC or WAV・・・  
では、一般的なCDとハイレゾ音源とでは、音がどう違うのか?・・・残念ながら現在の私、その違いを体験したことがありません。そもそも我が家には、ハイレゾ対応の機器などありませんから、せっかくのネットの体験版も比較的調子の良いヘッドホンでの試聴です。
案の定、その差は実感出来ません。機器を全部ハイレゾ対応機に換えなきゃダメって?  Altec A7-500-8 がこれからもメインのスピーカーである限りは、他の機器をハイレゾ仕様に替えても意味がないでしょう。それに医学的な見地から、一般的には定年退職を迎えた高齢者の聴力・・・とても20kHzを超える周波数を音楽再生で認識することは出来ません。

従って、ハイレゾの楽曲は15kHzの聴取は勿論、20kHz以上を容易に認知出来る20歳位までの若者専用と断る必要があるのではと、皮肉を込めて言いたいところです。
『いえいえ、ハイレゾの音楽は聴覚器官だけで聴く訳ではない』ですって?・・・ エッ? 皮膚や骨で聴く?   それが脳に心地よいと感じさせる?    私にはこれに反論する術がないので、そうなんですか、としか言いようがありません。
ヘッドホンでの信号音のテスト・・・ 10kHzから音量が落ち始め、15kHzを超える周波数になると、ボリューム上げて行っても可聴域のノイズの微増以外、私には聞こえませんよ。それでも、しぶとく音楽鑑賞に不満を感じることなんて・・・あまりなかったようです。
ということは、ハイレゾ音源でない今まで聴いていた多くのCDでも心地よいと音だと感じていたのは、どうやら私の思い込みや幻覚だったようですね。仮に、そうだとしても、私にとっては歓迎すべき幻覚かと思います。  長年のオーディオや音楽趣味では、むしろ錯聴・錯視などの錯覚を積極的に活用して来ましたから。

なお、20kHz以上の周波数の再生はともかく、ハイレゾ音源ではより繊細な音楽の再現が可能との説明があります。私は専門家ではありませんから、ハイレゾ規格については、詳細を述べることはしませんが、これを画像に置き換えて、少しお話ししてみます。
                ☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚♪☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚♪*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚♪☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚
⑦大阪フィルハーモニー交響楽団 & 東京交響楽団
  写真上段:大阪フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、👆ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団👆札幌交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団 同  下段:東京交響楽団、瀬戸フィルハーモニー交響楽団、NHK交響楽団、鹿児島交響楽団、オーケストラ・ソノリテ   
 

【 少し道草をしましょう。】 
皆さんは、画像の再現に重要な解像度や色彩の再現性等を頭において、デジタル写真を撮ってみえるのでしょうか? その際、データ容量を無視してでも、 よりクリアな画像を望まれるのでしょうか? 可能な限り贅沢な画像を望めば、当然大容量のストレージの準備と処理速度等をはじめ優秀な機器が必要になり、動画ともなれば一層のことです。
しかし、現実には合理的な妥協が必要かと思います。趣味の場合、プリントはA4かA3版までと思いますので、プロに要求されるポスターサイズなんて、まずありませんね。
それでも『解像度は勿論、 A4版でも出来具合は遥かに良くなります』と言われたら一体どうしますか? 画像フォーマットは可逆圧縮のRAWで、1枚当たり数十MBを覚悟するタイプですか? 多くの方は、 標準の圧縮した数MBのJPEGで妥協されると思います。
これでもA4にプリントした場合、ほとんど遜色のない程に仕上がるのですから。でも、拡大鏡でじっくり見ればその違いが分るって?・・・ 仕上がった写真を虫眼鏡で検証することなんて、よほどの場合に限られますよね。(PCでの画像編集時の拡大はありますが) 音楽鑑賞での比較に戻すと、ゆったりとリラックスして聴くことと、 ぐったりするほど神経をすり減らして聴く・・・ 後者の場合、音楽鑑賞とは程遠いとも言えるでしょう。
さて、あなたはどちらのタイプですか・・・、ちょっと振り返ってみましょうね。

そこで、敢えて言えば、
生の音を数多く聞いて来た私の脳は、普通の音源での聴取でも、かつて聞いたり感じたりした超高音域を含めた高音質な音を合成しているのかも知れません。そして、これまで生の音や多くの優良なコンサートで高音質?な音を聴いて来なかった人は、『今までにない新たな高音質!』との刷り込みにより、その音質を評価してしまうのです。こういった方にお勧めします。厳格なブラインドテストへの参加を。
 (勿論、これは冗談ですが、そんな冗談もオーディオ界ではOKなんですよ。)

オーディオ機器のブラインドテストの結果は興味深い!】
ブラインドテストは皆さんもご存知かと思います。 テストする商品を隠すことで被験者の先入観を排除して評価する方法です。 勿論、スピーカーのテストも興味深いのですが、やはりアンプの評価結果に最も興味があり、かつ不思議に思うのです。そのため、テストの結果を見る時、私はふたつの受け止め方をするようにしています。

ひとつ目は、結果が予想と異なり、普及品の方が高額な機器より高い評価を受けたのは、基本性能に重点を置き、必要な機能を絞り込んだことで、大量生産でのコストダウンに成功、かつ音づくりに背伸びがなく、テストの際に他の機器との相性も良かった。一方、高額な機器は、基本性能は勿論、各部での使用部品も厳選、機能面でも充実・・・しかし、他の機器との相性やテスト環境等の関係で、実力が十分発揮出来なかった。

ふたつ目は、たとえ経験豊富なオーディオ通とは言え、評価を人がする限り、ある種の期待があり、より期待値に (好みとも言えるでしょう) 沿った音やメリハリや量感等?を感じる方(普及品)を高く評価した反面、色付けや個性が少なく、素直過ぎる優等生的な高級品の方は、目立つほどの魅力に乏しいと感じ、結果として低い評価となった。

これって、高級品と言われる機器の擁護じゃないの? と思われるかも知れませんね。
そう言うことではありません。多くのブラインドテストは、おそらくしっかりした明確な設定(比較機器の状態維持の公正さや
評価の基準等)の上でなされていると思います。
しかしながら、アンプの切り替えに気付くこと、即ち比較対象の音の違いが判ることと、どちらの機器の音質が優るということとは、明確に次元が違うものだと思います。

私がこのブログでお話しして来た『いい音』や『心地よい音』は、自分が感じるもので、ブランドや機器の見かけで判断するのは、オーディオ趣味の落とし穴や泥沼にはまってしまう危険をはらんでいるということです。
一般論として、良心的なメーカーがいたずらに売れにくい高額な価格を設定するなんて思えません。 国産メーカーの高級品は、特に品質にこだわり、端子ひとつにも妥協を許しません。耐久性や動作の安定性等は、普及品とは比べるまでもありません。でも、再生されるスピーカーやヘッドホンの音から、それが分かる人は多くないでしょう。
オーディオ機器の多くは通電してボリュームを上げたからといって、その瞬間からその良さを発揮してくれるとは限りません。
他の機器や部屋の状態をしっかり把握した上で、忍耐強く使い込んでいくうちに、その良さを一層活かした音楽が再生出来ると思います。
普及品から過不足のない良い音が聴けることも、高額なのに高級品らしからぬ音になることも、使い方、使いこなし次第ということがあり得るからです。
                ☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚♪☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚♪*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚♪☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚⑧東京交響楽団、椙山女学園、九州交響楽団
 写真左~
👆東京交響楽団椙山女学園大学シンフォニーオーケストラ&椙山フィルハーモニーオーケストラ、九州交響楽団

ハイレゾ音源 ブラインドテスト 】想像以上に大変な準備と疲労困ぱいのテスト
各種のオーディオ機器などの厳格な選定とセッティング・・・被験者の聴取条件の固定等々、大変な準備が終わって、はじめてハイレゾ音源の信頼しうるブラインドテストが実施可能となります。 既存のソフトだけでなく、必要に応じて新規に作った機器などで生演奏をハイレゾ録音した音源を使用することもあるようです。本当に大掛かりな準備です。
しかし、いろいろなテストのデータから、冷淡に表現すれば、ほとんどの人は20kHz以上の超高音域が弁別出来ない、というものばかりです。もっと平易に言えば、ごくごく一部の人を除き、選び抜かれた被験者が必死になって試聴に挑んでも、ハイレゾ音源の音質の違いを明確には認識出来なかったということですね。勿論、いろんな企業等では研究途中ということもあり、ハイレゾ音源での音楽聴取による
心身への影響(効能等)を一概に否定するものでないことに触れた部分もあります。私も自分の未知の領域、あるいは20kHz以上の周波数が聞き取れないからと言って、ハイレゾの影響や効能、ましてや聞き取れた人について否定することはありません。

さあ、これで皆さんの音楽鑑賞時の様子などをお尋ねした訳も、お分かりかと思います。
ゆったり、フワッとしたリラックス状態では、とてもハイレゾ音源や超高音域(20kHz超)の明瞭な聴取は困難ということかも知れません。どうぞ死にもの狂いで挑戦して下さい。

【 音楽の再生・・・ 音像全体を調和の取れた芸術として聴きますか?】それとも・・・
これまで素晴らしい演奏や心地よい音や音場と感じた音楽の数々が、 当時の録音技術から必ずしも優秀な周波数特性ばかりではなかったことに、気付かされることもありました。
はるか昔、よく出掛けた懇意のオーディオ専門店でゆったりと聴いたジャズやクラシックには、ハッとする名盤もたくさんありました。
おそらく1950年代後半や1960年代に録音されたレコードだったと思います。 モノラルもあればステレオもあったかと思います。

そして、当時から音楽誌やオーディオ誌での高級機器に対するオーディオ評論家の論評に、首をかしげる表現が多くあることが気になりました。一例が『・・・定位がはっきり判る・・
●エストニア国立交響楽団& トラベリング・オーガスト資料
     エストニア国立交響楽団の演奏で ショスタコーヴィチ作曲
👆交響曲第4番ハ短調 作品43 第1楽章」をどうぞお聴き下さい。 ※ 上図は、オーケストラの楽器の配置例です。会場の規模等で、さらに大きな音量が必要な場合、 楽器の数を追加することも  あるようです。また、大ホールでのポップス・オーケストラ・・・SRを使用する時には、スピーカー群がステージから遠くなる  に従って、徐々にディレイ(遅延)をかけて、生の音の到着に合わせた再生となります。

楽器の定位が判る!? ・・・ コンサートの音響とCD等の再生音・・・ 》
大編成のクラシック・コンサート・・・私の席のほとんどは中央辺りでしたが、ホールの心地よい響きのためか、楽器の定位を認識することが出来ませんでした。当然、各楽器の音色等も・・・柔らかく丸まった印象でした。それでも、その演奏はしっかり楽しめました。
また、SRが活躍するポップス・コンサートでは
基本的にはSRはモノラルにミックスダウンされる上、ホールの残響もあり、こちらも楽器の定位も不明瞭でした。最前列ならば認知出来たかも知れませんが、離れた席からでも楽器群の定位が分ったとすれば、視覚の補完によって脳が定位を感じさせたと思われます。これも錯覚のひとつかも・・・。たとえ、生演奏であっても、比較的小さな会場の前方の席でなければ、明瞭な定位の認知は困難なことでしょう。先入観をなくすために目をつぶる必要はありますが。では、正確に定位が認知出来なければ、コンサートでは音楽を楽しく聴けないものなんでしょうか?
 ※なお、上の👆ポップス・コンサートは、エンニオ・モリコーネ作曲の映画『ニュー・シネマ・パラダイスのテーマ曲!
  トランペッター、 クリス・ボッティと世界的チェリスト、 ヨーヨー・マとが共演したコンサート映像です。素晴らしい。
 もう一曲、ミシェル・コロンビエの名曲 『Emmanuel』をクリス・ボッティとルチア・ミカレッリのバイオリンでどうぞ。
さらに、もう一人、♫ クリスティーナ・レイコ・クーパーのチェロでもEmmanuelをどうぞ。


                ☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚♪☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚♪*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚♪☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚
●②Recording hall and studio examples
(参考:左端のコントロール・ルームでは、演奏者の主張に沿いながらも、彼らの演奏をより魅力的なものにするための技術者 の挑戦が待っています。また、 時にはホールでの響きの調整も・・・ 写真4列目では残響増強のため客席に合板を敷いています。)

それでは、レコード盤やCDでの聴取では、どうでしょうか? 
クラシックの昔の名盤・・・コンサートホールで聴くような柔らかく温かい印象を受けます。 比較的新しい録音でも各楽器の定位などは不明瞭で、弦楽器・管楽器・打楽器群がおおよそこの辺りに陣取っている、という程度です。ある評論家が言うような、各楽器の配置まで感じられるということはありません。私のオーディオ機器や聴力のせい? そうなの・・・⁉ 協奏曲等でのソロ楽器では確かに方向は分りますが、指使いが感じられる程の繊細さ・・・そう思えばそんな感じが・・・その程度のものが聴こえるかも・・・。小編成の室内楽などではそれに近い印象で聴けることもあるでしょうね。しかし、私の場合、個々の楽器の音質や奏者の腕前を聴くこと以上にクラシックならではの美しく調和した響きや音場を求めます。
それらの音場の中でこそ、卓越した技量の奏者が引き立つと感じるからです。

一方、イージーリスニング等のポップスでは?・・・ これは楽器によっては明瞭過ぎる程の定位感や分離の良さを感じさせるものもあります。ギターやピアノをはじめ楽器のソロ・パートやボーカルでは、 弦を擦る音や息使いなどがしっかり聴けることも・・・。
従って、コンサートとは全く雰囲気の異なるミキシングの手腕を楽しむことが出来るかも知れません。そのため、アレンジと相まってオーケストラ独特の音づくりが楽しめます。
また、コンサートの雰囲気を活かそうとすれば、 それがブース毎でのオンマイク録音だとしても、音楽全体としてのバランスを重視したミキシングを心掛けると思います。
そして、録音がホールかスタジオかを問わず、 仕上げのスパイスとして残響を含めた各種のエフェクト (音響効果) も加えることでしょう。当然、楽器の定位や繊細さ等の調整は、演奏者や音響技術者らの綿密な打ち合わせを通して、適切に決められる筈ですね。
                ☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚♪☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚♪*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚♪☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚
●①Recording Studio examples
【 耳障りな音づくり?・・・ ハイレゾを含めた音源をそんなものにする筈がない? 】
繊細さをしっかり再生出来ること・・・いろんな楽器の基音や倍音を遥かに超える超高音域まで再生出来ること ・・・  それが『音源』や『オーディオ機器』の良さを表しているかのような評論はなかなか受け入れ難いと思っています。
スピーカーは別として、各種のオーディオ機器が20kHzまでは必要な特性を保持して再生出来るのは言うまでもありません。しかしながら、
多くのクラシック曲の演奏では、楽器の基音や倍音成分がわずかになって来る高音域(10kHz~13kHz辺りかと思います。) から20kHzまでの約1オクターブでは、徐々に音圧が低くなっていきます。
仮に、 音圧の下がって来る高音周波数帯を録音時や音源づくりの際に、基音や倍音ほどの音圧まで増幅し、音源の周波数をフラットに出来た場合に再生される音は、果たして生々しく心地よい繊細さを感じるさせるものになるのでしょうか? 
こんな音づくりを繊細でいい音と感じる人・・・ いるとしても、音は好み! それも趣味のうちですけれど・・・。

そして、そんな繊細な音を余すところなく再生できる機器がスピーカーの場合・・・私には
可聴域の高音部分に、耳障りなノイズが大量に乗っかっている印象すら持ちました。
実は、オーディオ・ショップでの実演や自宅の音楽編集ソフトを使って ハイレゾサンプルなるものや20kHzまで入ったCD音源で、 概ね前述のテストを度々やって来たのです。
既にお話ししたように、私には15kHz以上は聞こえませんが、JBL 2405H用アッテネータを全開にしてみたり ・・・いろいろ試しているうちに、適当な音量でトゥイーターが頑張ると何か繊細な雰囲気を感じることが出来ました。
これこそ、以前聴いた西欧の名器から受けた雰囲気 !? ・・・ いいえ、 ある程度の高域の主張は繊細さが感じられる要素のひとつかも知れませんが、そんな音や音場は、生の音からは絶対聴こえて来ないと、 中音域の充実 を重視しながら音楽全体の輪郭が感じられるような音や音場を求めるようになったのです。ハイレゾや超高額のオーディオ機器、趣味の世界での出来事、勿論、これらを否定するものでありませんので、どうぞご承知下さい。
    分りにくい内容ですから、敢えて誤解を恐れずにその概念を補足してみますね。
    音楽全体をピラミッド型と仮定します。低音部はその下部、高音部は頂上辺り、そして、その間が中音部です。
    基礎部分は当然ながらどっしりと、頂上の鋭さは
存在感があっても その大きさはかなり控え目ですね。そして、
    このイメージの再生は、 機器の能力もありなかなか困難です。そこで、 聴けている、 聴こえるという錯覚の活用・・・
    このお話しはこのブログの音づくり編をお訪ね下さい。)

【 倍音の活用についての研究 】
そしてそれ以来、低音や高音での倍音の活用
👆にシフトしたという訳です。かなり無駄足
踏むこともありましたが、それも自分の音づくりの勉強になったと考えています。
【 倍音の活用・・・脳が作り出す低音
(Missing Fundamental)について】
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社営業技術本部マーケティング応用技術統括部ソフトウェア開発(日経クロステック)
👆Phile-web編集部  👆SONY Marketing Inc. 👆Yamaha Corporation    
👆週刊アスキーのYamahaの技術の紹介   
聴覚の錯覚を積極的に利用する発想の転換での技術の成果ですね。 どうぞご参考に。 

さて、皆さんはどういった音や音場を求めていますか? 自分のお気に入りの音づくり
音楽をより楽しく聴くため、ちょっとした工夫や努力・・・いかがでしょうか。
(このブログ最上部右欄のオーディオ趣味の空白に『音づくり』と記載して検索すると、私の音づくりの号に飛びます。)

【 TBS『
陸王』・・・自分を変える、 覚悟はあるか。・・・ 最終回、是非見てみましょう!
●②TBS TV 陸王
 最終回の豊橋ロケでの愛知県民・豊橋市民の熱い声援を全国の皆さんにお届けします。挿入曲原曲はホルストJupiterです

今回、長編となりましたが、最後までお付き合い頂いたことに感謝を申し上げます。
 Speaker for Jazz  Altec A7-500-8     Vintage Audio   
 ☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚
 
なお、 その音づくりへの真摯な姿勢や安易な妥協をしない製品づくりで、 私も気に留めて
いる埼玉の大山美樹音氏が親指に大怪我!とのメールを受け取り大変驚きました。
結果として適切な治療のお陰で、治癒に向かっているとのこと、まずは一安心です。
こんな時でも、信頼できる社員さんのお陰でお仕事への影響も最小限で済むとのこと。
どうぞ無理をせず、しばらくは社員さんに製品づくりは任せて、治療に専念されるよう
お願いします。 私もかつて、手作業がメインとは言え、丸鋸も使っていましたので、
便利さの裏に大きな危険が潜んでいることも知っています。社員さんもご注意下さい。
そして、これからも良い製品を提供して下さることを願っております。
このブログ、あくまでも商業目的でないことからも、具体的なことには触れませんので、
大山美樹音さん、どうぞご理解下さいね。

 ☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚

参考資料:西口敏行博士のハイレゾリューションオーディオの研究の要旨
        http://www.uec.ac.jp/about/publicinfo/pdf/A544.pdf

 さらに詳細を知りたい方は、電気通信大学学術機関リポジトリをどうぞ。
https://uec.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=1152&item_no=1&page_id=13&block_id=21
  上記のページで西口敏行氏の博士論文全文のPDF版を見ることができます。
     
また、山本竜太氏、金只直人氏、水町光徳氏のハイレゾリューションオーディオの音質評価
という論文もあります。こちらもご覧下さい。
     https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjiiae/1/2/1_52/_pdf


①みんなお友だち H800 
【Altec A7-500-8を聴く環境づくり】 オーディオ編 =お約束の低音再生のまとめ=
≪趣味としてのオーディオ・・・初めてこのブログをお訪ね下さった方のために、これまでの音づくり苦労話のダイジェストを兼ねて、Altec A7-500-8での豊かな低音再生への挑戦についてお話しします。愛犬家の皆さんは、退屈しのぎにボルゾイのレオンやそのお友だちの写真でお楽しみ下さい。(*^。^*)  ≫ と言いながら写真が少ないのではって? 少しずつUPしていきますので・・・。 
①Ria & Leon -123

【アルテックA7-500-8・・・その姿を隠すと、ますます魅力的なスピーカーに変身!】
 

レースのカーテンでわざわざスピーカーを隠した理由が、聴く人の先入観や偏見をなくし、聞こえて来る音だけで音楽を楽しんでもらうことを目指したことはお話ししました。
そして、『心地よい音づくり』には、基礎的なオーディオとしての再生は勿論、錯視や錯聴も積極的に利用しました。レースのカーテンも錯視による作戦のひとつです。 
また、訳の分からないことを言ってる!と思われるかも知れませんね。 
 
例えば、 目の前に大きく無機質な機械としての音響装置(ここではスピーカーのことを指します。) があれば、多くの人は聞こえて来る音楽より『音』に注目することでしょう。
一方、映画やテレビのように映像がある場合は、映像の方に意識が集まり、音質への意識が薄れます。裏返せば、映像がメインとなる場合、音響面に多少の不満があっても許容されてしまうのでしょう。これも、脳の働きが関係するのかも知れません。

映画やテレビを含め多くの演奏シーンを見て来て感じたことがあります。音楽にとってノイズともなる人々の会話が聞こえるクラブでのピアノ演奏、歓声の中を行進する軍楽隊、熱気あふれるライブ・・・どれも音楽鑑賞としては不利な状況です。 でも、 映像があればあまり問題を感じさせません。音楽を聴くのが主目的なのに、生演奏のコンサート会場で目をつぶって聴く人って、それほど多いとは思えませんよね?
ところが、映像なしで音楽を聴く人の中には、じーっと目をつぶって聴く人が意外と多いのでは、と思います。その人が『音楽』を聴いているのか、『再生音』を検証しているのかは定かではありませんが、いずれにしても視覚が邪魔になるからなのでしょう。

そうであれば、いっそのことカーテンで視覚を遮って、機器への偏見や思い込みがなく音楽(音質の検証も含めて)に集中しやすくしようと考えた訳です。(勿論、自分を含めて)これは、"A7-500-8"の再生音やこの部屋で聴く音場が、心地よく豊かに感じられることへの自信!・・・自己満足?・・・こちらもまた定かではありませんが・・・ (^_^;) 
 

それでは、これまでブログでお話しして来た"Altec A7-500-8"(SRスピーカー全般に言えることかも)の弱点を、音楽ソフトのデジタル化のお陰で克服し、家庭でしっかり楽しむことが出来た私の方法などをお話しします。まずは、オーディオ趣味の経緯から・・・。
①カセットテープ・オープンテープ for Net
【アナログ時代の音楽鑑賞・・・かつての苦労と工夫
レコード盤、オープンテープカセットテープ、そしてFM放送の再生しか選択肢がなかったアナログ時代、私なり勉強して、 録音・再生には各種の興味深い機器を使い(このブログでも、その概要をお話ししました。)自分にとって心地よい音楽再生に努めて来ました。
(写真のテープ類のソースは、レコード盤とFMエアチェックが主です。FM放送から音楽テープにまとめる方法・・・アナログ時代はS-VHS(VHSも同様)デッキのHi-Fi音声に丸録り(FMですから映像はなし)したものからダビングしていました。
PCオーディオに変わってからは、音楽編集ソフトでパソコンに丸録りしていることは、以前お話ししましたね。そして、その中から気に入った曲をピックアップして残すという方法です。)

dbx社の各種機器、これは良い意味で強烈でした。 当時、私のオーディオ趣味に不可欠のテープデッキでの録音再生・・・テープのヒスノイズが全く消えてしまうのですから。
カセットテープのDolby Bも画期的な技術でしたが、オープンデッキにもカセットデッキにも使えるdbx-Noise Reduction System 224はそれ以上のものでした。
消えるという表現は誤解を生みますので概略を説明をします。dbx 224の機能のポイントは録音時にダイナミックレンジを2分の1に圧縮、再生時にダイナミックレンジを2倍にすることで、小さな音量(テープヒスを含め)をさらに小さく押し下げるという働きを電気的にするものです。当然、録音と再生時の両方でdbxを使用することが条件となります。
但し、ピアノ・ソロのように、音の有無が明確な場合、
ブリージング・ノイズが出ることもありましたが、それ以上の効果を優先した訳です。
 ※ブリージング・ノイズ:例えば、
ハンマーが弦を叩いた音を減衰 (ノイズも低減) の過程から元のレベルに伸長させる際、テープヒスや低レベルの連続したノイズも伸長されるため、僅かながらもあたかも呼吸するように聞こえる現象です。    It's a very effective function for magnetic tape sound reproduction.
また、FMエアチェックでは、LP等の音源は放送法等の規制で周波数特性やダイナミックレンジが下がってしまうことがあります。そんな時には、別のdbx (以前、このブログで登場した‟dbx 3Band Dynamic Range Expander)は再生時にダイナミックレンジを自然な雰囲気のままで拡大してくれます。 その働きは、前述のテープヒス等に対するノイズリダクション (NR) の役割の一部も期待出来ました。上の写真にカセットのNRがDolby-Bに戻った訳もあります。
(勿論、ほとんどのカッセトデッキと互換性があることも理由のひとつですね。)
しかし、こういった優れた機器の活躍も、音楽ソフトのデジタル化で終了となりました。
 Audio room & center speakers
【 A7の低音域補正・補強手法の昔と今・・・まずは昔から
かつて私は、 Altecの締まりのある低音に重低音を追加する試みに挑戦していました。 現在のように優秀なサブウーファーの完成品がなかったことから、 自作することにしたのです。 
長岡鉄男日立のLo-DスピーカーHS-1400WAの重低音再生手法等もヒントにしながら、いろんなバージョンを設計、失敗を重ねながらも数年掛かりで完成させました。
(※長岡鉄男氏については、音工房Z『大山美樹音の 究極の自作 スピーカー追求道』で詳細情報を見つけることが出来ますので、 興味のある方は上記をクリックしてお訪ね下さい。大山氏のことを私は、 顔の見えるスピーカーづくりの研究者だと、大変興味深く見ています。 )

エンクロージャー(スピーカーボックス)自体にアコースティック・ローパス・フィルター(勝手に命名)機能を持たせる計画でしたが、これには苦戦しました。求めていない高めの周波数帯も開口部から漏れ出していたからです。休日をつぶし、設計から完成まで2年以上も費やしたのに・・・やはり、しっかりしたローパスフィルターが必要だと痛感し、失意のどん底に。当時、重低音用の市販のローパス・フィルターは大変高価で、高級スピーカーがワンセット買えるほどだったからです。とは言え、自信作の重低音用スピーカーに致命的な欠陥があったとは思えませんでした。

そこで目をつけたのが、以前お話ししたdbx Dynamic Subharmonic Synthesizerという機器でした。プロの現場では数多く使われていたようで、音楽ソースにある倍音成分を検出し、これの1オクターブ下の低音(基音)を電気的に作るシンセサイザーです。
   ※上のアンダーライン部分をクリックする前に、以下にご注意下さい。
(・・・おはよう!フェルプス君。上のリンク先は、重低音付加の参考YouTubeである。そこで、君の使命だが、この音を歪みなく再生して重低音を体験することにある。仮に後半の重低音がパサつくようなら、君が使用しているヘッドホンやスピーカーでの再生は困難かも知れない。例によって、 君の聴覚やオーディオ機器が不調となり、 あるいは破損しても当方は一切関知しないから、そのつもりで。なお、このコメントは自動的に消滅する・・・そんな訳ないか?! 成功を祈る!) 

冗談はさておき、ダブルベースの名手ロン・カーター(Ron Carter)の心地よい演奏をお聴き下さい。曲名は
『いそしぎ』The Shadow of Your Smileです。
  (あとでゆっくり聴いた方がいいかも知れませんね。でも、忘れてしまうかも・・・。)
●dbx 3BX, 224, 120 catalog & manual 01
       (dbx 3Band Dynamic Range Expander - 3BX,  dbx 224,  & dbx 120)

お話しを戻して・・・このdbxが扱う周波数帯は(おそらく基音を含め)55Hz~110Hz・・・出力するのが27Hz~55Hzという帯域で、これを専用アンプでサブウーファーだけを鳴らすことは勿論、原音にミックスしてメインのスピーカーで鳴らすことも出来るという興味深い機器です。勿論、この帯域をフラットに再生するのは普通のスピーカーでは無理です。
 
Altec A7-500-8に、これらの重低域をミックスして鳴らすのを避けたい私は、当然、自作のサブウーファーでの再生を選択しました。 そして、これは大成功! 映画の効果音としては恐ろしいほど迫力のある音も出せました。壁が弾け飛びそうな感覚も受けました。
また、クラシックの再生でも大迫力・・・チャイコフスキー:1812年(序曲)第5部大砲版やバスドラム版も正に驚きでした。
(※『1812年序曲』ヘッドホンでは音量に注意願います! 原曲は本物の大砲を要求していますので・・・。ホント笑いごとではないですね。 でも、もし、あなたのスピーカーで大砲の音がパサ!パサ!という音を伴っているようなら・・・完全に低音不足です。是非サブウーファーをつないで聴いて下さい。(笑))

ジョン・ウィリアムズの未知との遭遇やスターウォーズでも同様の印象を持ちました。実験だとしても、ちょっとやり過ぎかなと思いつつ歳月が流れ、クラシックのコンサートの生演奏でも聴かないほどのこんな低音域は必要ないと思い始めました。そして、音楽での重低音は、もっと自然でふわっとした音?の方が良いのではと、重低音の付加をぐっと抑えたり、OFFにするようになっていました。

確かに、海外歌手のコンサートではよく聴いた迫力のある低域でしたが、オーディオルームで、時として現れるクラシックでのクライマックスのドカ~ン! 大変重要な部分なのに、その雰囲気がどうも気になっていたようです。苦労して作ったのに、結局この手法はボツになりました。その理由は、このブログでも度々触れた音楽ソフトのデジタル化、そしてこれからお話しする興味深い機能を持った音楽再生ソフトによるものです。 (でも、DVD等の映画の効果音として、もう少しおとなしい別のサブウーファーは現役ですよ。)

では、もう一回、チャイコフスキー作曲『1812年(序曲) 第5部 Allegro vivaceをお聴き下さい。クラシックはどうも、 と思っている方には、映画【のだめカンタービレの1シーンで映像も楽しんで下さい。

 はい、ここでひと休み。レオンと家族の今・昔 = 
★レオンの妹と弟 H700
【低音再生・・・逆転の発想!?・・・・錯聴の活用・・・そして今!
音楽での低音域の重要さは重々承知の上でお話ししたいと思います。正攻法でこれを攻めた結果、オーディオの落とし穴にはまった人も多かったのではないでしょうか。現在では小型サブウーファーの追加という手法が広く認知されており、出費と設置スペースをぐっと抑えることも出来ます。趣味としては、最も効果的な手法かも知れませんね。

かつての私、口径が46cmの巨大ウーファー(このブログの4月1日、音づくり③の最後にその残骸の写真あり)に挑戦したものの、結果として30cmウーファーによる前述のように比較的小型(それでも高さ1m強、奥行60cm強・・・重量55kgの巨大さ!)に収めて自作、これを2本並列にサブウーファーとして使用 ・・・ その後、設置スペースの関係からA7を乗せるための台を兼用なんて写真も紹介しました。(2017.1.22サブウーファー映画の効果音、ロック・コンサートやディスコでの活躍はともかく、趣味としての重低音の追加は大変難しい面がありました。それは低音部での自然な音の繋がりの問題でした。
一般的に再生すら困難な重低音、さらに1オクターブ下げた重低音を加えても、プロの現場ならいざ知らず、コーン紙がゆらゆらするだけで、音にも風にもなりません。これを大迫力と感じたのは、40Hz程から上の低音部によるものと判断!・・・そう判断した理由は40年も前のオーディオ入門時代のJBL20cmフルレンジや2ウェイ・スピーカーの音を思い出したからです。重低音が聴こえてた?あり得ない!そうです!倍音・・・錯聴の出番です。
【参考】 このブログで、たびたび出てきた高音・低音の『倍音』について、興味深いものがありました。 Subharmonic Music (Anomalous Low Frequency Vibration)[変則的低周波振動と訳してみました。] こういった科学的視点での倍音・・・サブハーモニックの解説も有難いです。 
 
Reverse idea of music reproduction method.
逆転の発想!A7の締まりのある低音に倍音を適度に加えることが出来ればと考えました。
そう言えば、30年以上も昔、テープのダビング等で失われた高音域や倍音を取り戻す機能を持ったプロ用輸入機器を、テープデッキ等の老舗TEAC社の技術者が我が家に持参して、デモ再生をしてくれたことがありました。ビートルズ初期の曲でのデモだったような・・・。とにかく、ON・OFFでの効果を記憶しています。これなら私のコレクションの一部、オールディーズの数々の楽曲を蘇らせることが出来る・・・しかしながら、価格面で諦めました。
復刻版テープの制作会社でもないのに、数十万円・・・まだまだ輸入品は高額でした。その代わりに?半額以下の”dbx 3Band Dynamic Range Expander” (3BX)を購入。それでも、当時の価格は大変高額・・・オーディオやカメラの趣味はとにかくお金が掛かりました。

そして、忘れていた逆転の発想を実現できそうなもの・・・10数年前に見つけました!
デジタル音源に倍音成分などを加える機能を持ち、音楽再生ソフトとセットにして使う大型スピーカー専用の優れものです。 たとえ、大型スピーカーであっても、重低音から超高音までを違和感なく滑らかに再生することには大変な困難が伴います。   しかし、『重低音』が聴けている感覚を与えることは、このソフトを使えば簡単!『錯聴?』の効果に大満足です。
(その後、小型スピーカーのテストでも良好でしたから、大型スピーカーというのは、私の感覚ではパソコン用のそれに比べれば大型という意味かと思います。 このソフトの説明書には・・・  "This is a very deep bass.  It is especially designed for large speakers." なんてあるので、そう思い込んだのかも知れませんね。)

:原音に含まれる重低音を、アンプでブーストすれば良いのではとお思いかも知れませんが、ほとんど聞こえない帯域を含んだ信号を普通のスピーカーに、むやみに送り込むことはスピーカーにもアンプにもかなりの負荷となります。時にはスピーカーを破損させます。
これで本当に重低音の再生が可能ならサブウーファーなんて不要ですよね。⦆(*^-^*)

しかも、このソフトでは付加したい倍音の深さは、低域と高域のそれぞれで調整でき、原音に加える量も再生音が自然に聴こえるように微妙な調整も可能です。さらに、高域には倍音と3倍音も任意に適量を付加できます。これら調整後の再生は、A7にとって何の負担もないばかりか、大音量でも締まりのあるAltec A7らしさを失いません。
勿論、10kHz以上はJBLのトゥイーター2405Hが受け持ちますから、高音域の再生も問題ありません。

また、古いモノラル音源等で、もう少し潤いが欲しい場合には残響付加の調整もできます。これら、隠し味的な使いこなし・・・最初は難しいところもありましたが、豊かな低音域と繊細な高音域の調整に慣れた頃、 我が家のA7は、 一層『心地よい音』(必ずしも静かな楽曲という訳ではありませんよ。)で鳴ってくれるようになっていました。そして、現在も大変満足しています。こうしたパソコンを使ったオーディオ趣味・・・どうも許容できない、 と言われる音楽趣味の方は、CDやネット配信の音楽なんて、とても許容できないですよね。
何故って、現在の音楽制作におけるデジタル処理・・・勿論、倍音や残響の調整等を含めた音づくり・・・もう、コンピュータなくしては出来ないものになっているからです。【倍音についての技術的な資料へのリンクを2017年12月20日号の最後に表記しました。】

【倍音に秘められた癒しの効果】
これまで、このブログで触れてきた倍音の活用とは若干ニュアンス等は異なりますが、癒しの歌声・・・心地よい歌、という面での倍音の役割・・・興味がおありでしたら、是非とも堀澤麻衣子さんの歌声をお聴き下さい。
 http://www.maikohorisawa.com/baion/?gclid=COa54ZbY8M8CFUxvvAodQ44Ewg   (小さ過ぎ?クリックでOKですよ)


さて、今回のオーディオ編、大変長くなって、しかも写真が・・・。 追い付きで掲載していきますので、どうぞ時々見直しにご来訪下さい。
また、音楽・愛犬(ボルゾイのレオンとお友だち)・・・・これからも続けていきますので、是非ご来訪下さい。最後までお付き合い頂きまして、どうも有難うございました。

ご来訪、有難うございます。
前回は、音楽鑑賞での視覚・聴覚・錯覚などの活用・・・私の奇策例などをお話ししました。でも、私がオーディオ変人を思われるのも困りますので、近年見つけた視覚・聴覚に関する学者などの興味深い研究発表もご紹介しました。
今回は、Altec A7-500-8の低音域についてのお話しをメインに進めて行きます。 
 

でも、ちょっとその前に、レオンの散歩コースの景色を紹介します。
こんな広々とゆったり出来る環境での散歩・・・贅沢さを満喫しながら体にも良いなんて、本当に素敵なところです。あなたも、きっと住んでみたくなりますよ。
※レオンの散歩コース
また、車で少し出掛けてみると・・・三河湾に面した田原市と豊橋市一体には新しく出来た工業団地が広がっています。昔の記憶にあるような各地の工場地帯とはまるで違います。 環境にやさしい工場が多く集まっています。そして、その周辺には国内でも有数の再生可能エネルギー発電所がいくつもあります。風力と太陽光・・・この地方には豊富なエネルギーです。勿論、この地域での雇用創出にも大いに貢献していると思います。
※田原のソーラー発電+コメント
下の写真、両端は万場調整池から見える風力発電所。そして、中央2枚、その中の発電所のひとつに行ってみました。 遠目にはきゃしゃな風車ですが、 間近ではレオン同様巨大でした。
※背景の風車は隣エリアのもので、 頭上にそびえ立つ風車は近過ぎて写りませんでした。
※そこで、このブログの過去の号をご存知ない方のために、以前紹介した酒呑みおやじ』さん撮影の『万場調整池の全景を改めてご覧頂きましょう。本当にいい映像ですね。
●風力発電所のひとつに行ってみました。H720
では、A7の低域改善への取り組みについてお話しします。 
 

【 これまでのスピーカーについての一言とAltec A7導入 】
オーディオ趣味の初期、自宅で聴いてきたスピーカーは比較的大きなブックシェルフ型が多く、それなりに満足していました。社会人になってしばらくの間、オーディオ機器を置いていた部屋は遮音面などの問題はあるものの12畳程の洋間だったことから、その後ゆったり鳴らせる床置きの大型スピーカーを導入していました。Pioneer CS-100CS-770です。 特にCS-100は大きな部屋には最適で、ダンスホール等でも使われていたようです。
高級感あふれるローズウッド仕上げであの大きさですから見栄えがしました。また、密閉型ということもあってか、低域から中音域に変なクセもなく素直な音でした。まあ、逆の見方をすれば個性的ではなかったとも・・・。
そして、個性的な鳴り?を求めて、ALTEC A7を検討し始め、これが聴けそうなオーディオショップを見つけると出掛けて行きました。NETがない時代にはそんな情報を得るのも大変でした。AltecA7狙いのところ“A5”だったり、“612C” “620A”といったモニタースピーカーだったり、JBL-4343等も試聴しました。勿論、カタログやオーディオ誌での情報も・・・。
結果はやはりA7!・・・揺らぎませんでした。ジャズボーカル、ピアノ、ベース、ドラム、シンバル・・・これしかないといった感じでした。・・・ところが・・・・。※Pioneer CS-100 & CS-770 ・・・
【A7の低音域を担うエンクロージャー(スピーカーボックス)】
独特な形状のエンクロージャーということもあり、手のひらを置いたり、こぶしで軽く叩いたり・・・おや?と思いました。その頃のメインスピーカーのCS-100CS-770・・・
どれもボックスの板が厚く、CS-100は3cmもあることから軽く叩いてもコツコツ! 再生中に手のひらを添えても振動はほとんど感じなかったのです。ところが、A7のは違いました。オーディオ誌でいうボックスをうまく鳴らした音づくりとは、このことかと。 極端に表現すれば、ギターやバイオリンの音色や響き等は胴の出来次第で決まるみたいな。
かつて、ギターやバイオリンに実際触れてきた来た私・・・それまでスピーカーボックスに求めて来た強固な作りとは相反するもので、これは使いこなしが難しい、と感じました。
そういえば、A7を聴いてきた場所は劇場は別としても、広いスペースでのデモ再生でした。これを狭い家庭のオーディオ室に持ち込んで、部屋の影響をまともに受けることになれば、あの響きは・・・などとの躊躇、まるで海辺の波のように何度も打ち寄せていました。
そこで、A7のエンクロージャー825 Type)の働きを再確認してみました。

①位相反転型(バスレフ型)
ヘルムホルツ共鳴を利用して低域を増強する。(スピーカーユニットの後ろ側ではコーンから出る音は逆位相だが、前面にダクトを設けることで位相が反転して同位相となり、低域が増強される。 これらはユニットの情報とボックスの容量等から計算して、最良のダクト面積や長さを導き出すことが可能。Bass Reflex)

②フロントロード・ショートホーン
音の拡散を減らし、前方に集中させることで音圧を上げる(高能率化)ことが出来る。しかし、あの短いホーンと開口面積から低域をさらに引き下げるのは困難と判断した。(追記:ショートホーンの最も重要な役割は(私のエンクロージャーの作りは箱鳴りを抑えるための対策を除き、オリジナルのAltec 825に沿い、セッティングもマニュアルに従うため、これは敢えて記載は不要かも・・・。)低音ユニットと中高音ユニットの位相合わせと認識している。 即ち、ユニットの振動版の位置を合わせて、低音と中高音の音の繋がりを自然なものにする設計になっていること。)

③箱を響かせる
弦楽器を例に挙げたが、これを新しいオーディオ室(ひとつ前のモノクロ写真)で上手に制御するのは困難ではないかと、逆に響きを抑えることにした。ところが、オリジナルエンクロージャーでの補強は困難で、仮に響きを減らすことが出来たとしても、かなり音が変わりそうだと思った。その後、A7のオリジナルエンクロージャーの材質が米松合板から硬質パーティクルボードに変わったことを知り、既に採用していた耐水合板はその中間くらいの性質ではないかと幾分ホッとした。(板厚はホーン部分の18mmを除き、仕上げ突板を含めて21mmとした。) ※以下はAltec A7がどんな作りかの参考図面です。
※Altec A7 enclosure design for NET
【完成後のエンクロージャーの調整】
エンクロージャーの完成を待って、A7-500-8のスピーカーユニット等一式を購入、取り付けを完了するといよいよ試聴に入りました。A7採用を決定してから既に2年程経っていました。途中で気が変わらなかったのは、それほど“A7”の鳴り方などに魅力があったからだと思っています。 そして、その後も約2年程の楽しいながらも悪戦苦闘が続き、エージングもどうやら終わったのでしょう。中高域の硬さも取れたようで、かん高かった音も聴きやすくなって来ました。昔の車で言うなら、慣らし運転が終わった感じですね。
以前にも触れましたが、導入当初の頃、しかも小音量の時は、確かにカマボコ型周波数特性だったと思います。 音量を上げ始めると、低域も高域もそれなりに鳴ってくれましたが、我が家は映画館ではありませんから、A7の前にスクリーンのない部屋での適正音量はかなり落とさざると得ませんでした。そのためプリアンプの低域や高域は2.5dBから5dBほど上げる必要がありました。(音づくり④の低域・高域の増減のイメージ図参照下さい。概ね調整する低音/高音周波数の両端の音圧は2倍くらい上がる感じです。)これなら何とか・・・などとしばらく(数か月)聴いては、エンクロージャー上の左右の中高音ホーンの向きを広げたり、狭めたり、上に振ったり・・・ビニール袋に砂をたっぷり入れてホーンの上に置いてみたり等と頑張りました。(#^.^#)  ※ホーン鳴きを抑えるとか・・・ほとんど変わりませんでした。 というより、仮にホーン鳴き(言い方を変えれば、原音にない歪?)が中高域に悪影響を与えているならば、Altec社が素早くその対策を講じる筈なので、これを含めての鳴り方の良い面を残したかったのかも・・・と思ったりしています。

【アルテック A7-500-8・・・最終的な調整】(懐かしいA7-500-8のカタログ:既掲載)
A7の箱鳴り?を減らすために板厚を増やしたり、補強桟をつけたり・・・定在波を防ぐためなら対向面だけに張ればよい吸音材を一面に貼ってみました。勿論、アコースティックサスペンション(空気をスピーカーの制動に使う)の密閉型のように吸音材を詰め込むのではなく、内壁にカーテンを吊るような感じでとめました。 また、バスレフ用のダクト部分を塞いで密閉箱に近い状態から徐々にダクト面積を広げ、バスレフ効果を試しました。軽くて強靭なコーン紙の低音は密閉でなく、ほぼオリジナルの設計通りのダクト面積でかなり低域が出ていました。 笑い話ですが、音は目に見えないことから、バスレフダクト前にチラシなどを垂らして音を出すと、バタバタと激しく震えはじめ、やがて剥がれて飛び散る・・・こんなこともやりました。そして、出て来た低音は、バスレフによる変な盛り上がりも少ないようで調整しやすい感じでした。モニタースピーカーにも採用された416タイプのウーファーは、どうやら低域の暴れが少なく素直に低域が減衰しているのでしょう。(※下図)
※35mmフィルムとAltec Diaphragm コメント+++
※Altec 416-8Aの再生周波数特性グラフ。 この図から100Hz~40Hzの音圧減衰は、滑らかで十分再生可能だと思われます。 
※映画フィルムの写真: 
私の映画好きな一面をご紹介するものです。 ビデオが普及していない時代、映画と言えばフィルム! 一般家庭では8mm! 16mmや35mmの映画は、まずプロの世界でした。 
 

【雑談・・・すぐ飛ぶ(壊れる)高域ドライバーって? ・・・そんなことはありません!】
写真中央にあるAltec 802-8Dのダイヤフラム(振動版)は当初のA7の中高音用ドライバーのものです。これを飛ばすなんて、一体どんな音量だったの!?・・・私は知りません。
実は・・・以前、ここでA7の音を聴いた私の友人が中学生の息子さんを連れて、是非聴かせてやって欲しいと立ち寄られたのです。残念ながら、私は運悪く仕事が入って不在・・・。家の者がFM放送なら鳴らせるのでは・・・とアンプ等のスィッチを入れたのですが、ボリュームを上げても、全く音が出て来ません。 オーディオ装置の機嫌が悪かったのではありませんよ。いろんな再生機器とつながっているセパレートアンプ(プリとメインに分かれたアンプ)・・・ファンクションスイッチ・・・外付けセレクター・・・目的のソースが再生が出来るルートはたったひとつです。そして、運良く・・・私にとっては運悪く・・・接続が最も単純なFM再生のルートにたどり着いたのです。しかも、ボリューム最大で! 驚いたことでしょう。・・・すぐにボリュームを下げて、その後もしばらく音楽を聴いていたようです。家の者はスピーカーの500Hz以上が鳴っていなくても、音が出ていたことから壊れたなんて、今でも思っていないようです。(*´ω`) せっかく期待していたのに、その中学生の息子さん・・・私が中学校の授業で先生に聴かせてもらったラヴェルのボレロ(2/18付)
の時のように『あの程度なら家で聴く音の方が絶対良いよね!』とお父さんに話したことでしょう。(ちなみに家の者とは・・・事実上の・・・愛犬のご主人様のことですよ。) 

その後、中高音ドライバーを分解して断線を確認、ダイヤフラムを交換すべく、オーディオショップに・・・どこにも在庫はなく、しかも修理には1個当たり数万円・・・2個の修理費で安いステレオセットが買えてしまう。その頃は、まだ1ドルが200円以上の時代・・・苦労して計4万円でダイヤフラムを取り寄せ、自分で交換する羽目に。・・・お陰で、またエージングに逆戻り・・・。もっと早く、Mr.Altecの森本さんと知り合っていれば・・・。

では、ここで一服、ダニエル・バレンボイム指揮 The West–Eastern Divan Orchestra
ラヴェル作曲 ボレロ】をお聴き下さい。(YouTube提供)  
  

【低音の再生】
かつては、dbx "Dynamic Subharmonic Synthesizer"で55Hz以下の低音を取り出し、別のアンプで自作のサブウーファーを鳴らしていました。必要に応じて、かなり強烈な低音を出すことも出来ました。しかし、数年後にはクラシックのコンサートでも聴くことがないような重い低音・・・こんな低音が本当にいるのかな?なんて思うことが多くなりました。どうやら追加された低音が不自然、という印象を持ち始めたのでしょう。といっても、サブウーファーにアンプから送り込む低音の周波数は、これらの装置が扱うせいぜい27Hz~55Hz。さらには20Hzをまともに再生できるスピーカーなんて、とても自作出来ません。
こんなことから、40Hz以上を上手に鳴らせるならば、これ以下は要らないのではとの考えを持ち始めました。(これは費用対効果からの考えですので、誤解なきようお願いします。)

とは言え、オーディオ雑誌等で音楽を聴くためには20Hz辺りまで必要(というニュアンス) なんて載っていると、違和感を持つようにもなっていました。20Hzや30Hzの基音の楽器があるとしても、これが演奏で重要な部分を占めるかには疑問をもっています。88鍵ピアノの鍵盤で一番左の音は約27Hz、パイプオルガンではもっと低い音が出るようですが、ピアノも趣味の私、一番左の鍵盤なんて一度も演奏で弾いたことがありません。 ポップスだからでしょうか? 多くがそこから8つ目の鍵盤程度の約40Hzより高い鍵盤ばかりです。しかも、 一番低い鍵盤から数個上まで叩いてみても(弾くという感じでなく・・・)明瞭な音階は、残念ながら判りにくいです。勿論、プロの音楽家や批評家には判るのでしょう。
エレクトーンとピアノ
  ※左は概ね現状です。 右側の2枚は、何でも試した2度目の中高域エージング時代。 JBL 2405Hの追加前です。
【倍音の利用】
高音域で重要な倍音は低音でも重要です。 半世紀も前、テープレコーダーで音楽を聴いていた頃、ベースやバスドラなんてまともに再生できる筈もないのに、これを聴けていると感じました。低域の基音が無理でも倍音がうまく鳴っていればそのように聴こえてくるのです。ベースの一番低い周波数は開放弦の約40Hz、バスドラでもこんなものでしょう。むしろ、倍音の響きを聴いているので、その迫力が感じられるのかも知れませんね。また、時として数千Hzにもなるアタック音も大切な音です。アタック音・・・弦楽器、打楽器、ほとんどの楽器の出だしのほんの一瞬の音とは言え、これが音楽を生き生きさせ、明瞭感(解像度)や繊細さ(適量ならば・・・)も感じさせますから。
20Hzの音が入ったCD、スピーカーでこの20Hzがまともに再生出来ないとしても、悩むことはありません。しっかりと倍音の40Hz辺りから再生出来るようであればよいのですから。
ところが、 実際上、 この40Hz辺りは良くできたスピーカーでもなかなか十分には鳴ってくれません。でも、心配いりません。80Hz前後がバランス良く鳴ってくれれば大丈夫です。

A7の低音、38cmの大型スピーカーユニットということもあり、何とか40Hz辺りまでは鳴ってくれそうです。 そして、これを増幅するため、壁面や床の反射を利用してみようという訳です。 ここで増幅される低域は、ごく自然に聴こえます。 重過ぎず軽過ぎず、おそらく倍音成分が上手に増幅されているのかと思います。
それでも音楽ソースの低域や高域、あるいは中域に不満がある場合、再生時のデジタル処理で自分の気に入る音に近づけています。 これがオーディオ趣味として、行き過ぎた邪道と考える方があっても、それは受け流します。原音再生、HiFiの回でお話ししたように、何が原音かの基準が示されていない以上、自分の基準で心地よく聴ける音づくり!これが自分のオーディオ趣味の最終目標ですからね。
Altec A7-500-8の低音を締まりがあるのに豊かに響くようにした・・・これについては、『もう少し具体的に言って欲しいなあ』というお話しもあり、近いうちにその方法(奇策のひとつ!錯聴の利用?)をお話しするつもりです。'16年10月24日および`'17年12月20日に掲載)

そして、今回の最後にひと言、オーディオ趣味で『裸の王様』になっては見苦しいと思うのです。私のオーディオ機器に超ド級はありません。ここで言う『超ド級』とは、今の価値で例えれば、アンプでは50万とか100万円なんて高額の製品です。それは、私がそれを必要としていないから、という単純な理由です。オーディオショップやオーディオ誌で、100万とか数百万円のアンプを推薦する言葉に出会うと、見えない服を薦められて、結果として裸で大勢の人々が見守るなかを行進する王様の童話を思い出します。『この音の素晴らしさが判らない人は真のオーディオマニアとは言えません。もし、本当のオーディオマニアならば、この違いが判ってしかるべき・・・』なんて、半世紀もオーディオで苦戦して来た私には、まるで童話の笑い話です。 但し、『これが判るので、是非導入したい』という人、それを否定するものではありませんよ。その価格もデザインもその人にとっての心地よい音づくりに大きく貢献することも理解できますから。誰よりも素晴らしい音を聴かせてくれる装置を持っていると感じられる・・・視覚・聴覚での錯覚・・・大事ですからね。これも、趣味としてのオーディオなればこそ可能な心地よい音づくりの手法でしょう。 でも、私には無縁の・・・猫に小判かも知れませんね。
       ≪そうそうZ800-FW168HRは別です!良いと思います!≫

では、次回、愛犬のレオンとアーサーを中心にお話しし、所どころでオーディオや映画にも触れようと思います。また、 お訪ね下さい。 どうも有難うございました。

ご来訪、有難うございます。

さて、私の目指した音づくり その④です。
ここでは、愛機Altec A7の明るく力強い鳴り方や能率の高さによるメリット、あるいはその特徴ゆえのデメリットなどを知り、試行錯誤しながら、これを活かしたり、時には抑え込んだり・・・『自分にとって良い音』『心地よいと感じる音』づくりに向かって、どんな苦労をして来たか等をお話しします。
でも、これは私の機器に限ったお話しですから、皆さんも愛用のオーディオ機器から『自分にとっての良い音づくり』に挑戦してみてください。皆さんの装置の今までとは違った魅力に気付いたり、新しい音を引き出せるかも知れません。
 
その前に、初代ボルゾイの愛犬アーサー、当時の写真をもうひとセットお見せしますね。
以前、触れた2軒目?のアーサーハウスからどうぞ。 
アーサーハウス ~
自分にとって良い音』・・・心地よいと感じる音づくりの前に、まずはオーディオ機器の性格を知る必要があります。  ここではスピーカーを対象にしたお話しがメインとなりますが、 再生音は各機器の能力結集の結果ですから、当然ながら他の機器にも触れることになります。
なお、敢えて(スピーカーの)性格と言ったのは、スペックの数値では表せない音の全体像を含めたニュアンスとご理解下さい。

アルテックの資料(A7-500-8の導入数年後、オーディオショップに並べられていたパンフからの抜粋。)
※●Altec Lansing catalog H1500
【Altec A7-500-8の特徴】
軽くて丈夫なコーン紙を使うことで高能率を実現している。 
森本氏をはじめ吉田氏やウレダ氏といった音響専門家からそのメリットを聞いていますがここでは私が説明しやすいような例を挙げてお話しします。
アンプのボリュームは同じ位置なのに、高能率のスピーカーでは音量が大きくなります。
それだけスピーカーがアンプの電気信号を音に変換する能力が高いということです。一般的なスピーカーの能率が90dB(デシベル)程度とすると、100dB超のA7は10dBも能率が高い訳です。3dBで2倍、6dBで4倍・・・10dBでは10倍の差となります。これは、アンプの出力が10分の1になっても、同じ音量で音楽が聴けることを意味します。アンプの出力 ・・・100Wが10Wで済む・・・省エネにもなりますね。
  ( 3dBの差は音圧・電圧では1.41倍、音響パワー・電力では2倍の差となります。)
また、 コーン紙が軽いということは電気信号が入って来た時の立ち上がり動作が素早く、電気信号が止めば動作もすぐに止まれます。こんな特徴があると、その音をスピード感がある明快で締まった音などと表現・・・でもこの形容って、私たちには何とも分かりくい言い回しですね。
では、 車を例に言い換えてみます。(私、見かけによらず大の車好きですから・・・。)

アクセルを踏んだ途端に、シートに押し付けられるような鋭い出足や加速・・・ブレーキを踏めばたちどころに止まる・・・ハンドル操作も無駄な遊びがなく切れが良い・・・なんて言えば分かりやすいかも・・・。そのためには、車が常に路面をしっかり捉えていることが必要ですから、いつも私はタイヤの状態に注意して来ました。(スピーカーで言えば、適切でしっかりした設置!)
『ちょっと待って! そんな車、かえって危なっかしくて街乗りなんか出来ないよ!』という反論がありますね。街乗りでは、ゆったりしたセダンに比べると『足回りは固くて乗り心地なんて最悪! そんなレーシングカーみたいな車、とても乗れたもんじゃないですよ!』というご意見。 あれ?そんな感じの反論・・・前にも聞いたような記憶が・・・。
そうですね。前回『私の目指した音づくり その③で登場したPA (SR) への反応です。

ある意味では、そのアドバイスは当たっているでしょう。でも、これらの特徴を出来るだけ活かしたスポーツクーペで、それをうまく制御出来たら・・・ どうでしょうか?  私 ・・・ 実際にこんな感じのクーペに乗っていました。実に魅力満載のスポーツカーでした。オーディオで言えば、周辺機器とスピーカーの使いこなし次第!ということですね。
余談ですが、運転者をドライバー、そしてスピーカーの音源となる部分もドライバー(ホーン・ドライバー)と言います。また、ドライバーには指定、あるいはドライバーの性能を活かせるホーンを取り付ける必要があります。 その写真は、このブログ『音楽再生への意識の変化』のスピーカー画像右端にあります。

同じように、Altec、JBL、EV(エレクロボイス)等のSR機器、うまく使いこなせるならば、そのサウンドは大変魅力的なものになると思います。
あの巨大なA7も、Altecの劇場用スピーカー群の中では小型のシステムでした。そのためA7A5は、オーディオマニアには勿論、オーディオ評論家の中にも愛用者がいたほどです。
ホーン型スピーカーの魅力に触れる選択肢があってもいいのではないでしょうか。
Altec A4 & A7 - The Vooice of The Theatre
★Altec A7シリーズ全般・・・ダイナミックレンジが広い楽曲の再生が得意
CD等のデジタル音源の再生に限ったことではありませんが、消え入るような小さな音から聴力が耐えられない程大きな音まで、アンプへの負担も少なく再生する能力があります。
ちなみに、アンプからA7に1Wを入力し、1mの距離で聞こえる音圧の100dB(デシベル)とは、どれくらいの音量でしょうか。多くの資料には『ガード下で聞く電車の通過音』が例として載っています。 そのため、A7を一般家庭の音楽鑑賞に使う場合、80Wとか100Wという出力のアンプは必要なく、10W×2(ステレオ)もあれば、十分にダイナミックレンジの広さが味わえます。A7にとってのアンプは量より質ですね。
そして、これらの能力によって再生音に独特の魅力が加わる結果になったのでしょう。
では、デメリットはどういう点なのでしょうか。

充実した中音域の再生を優先した結果、40Hz以下の重低音や10kHz以上の高音域の再生に弱点が出て来てしまった。
これはAltecに限らず、2Wayのスピーカーが多いSR機器の主な使用目的から、当然帰着する弱点かと思います。音を吸収しやすい大勢の聴衆に向かって、幅広く、かつ遠くまで明瞭で締まりのある大音響を飛ばすことが、最優先の役割ですから、これは止むを得ません。
一方、家庭での再生にそんな能力は要らない代わり、間近で小音量で聴いても低域から高域まで、時には迫力があり、時には繊細さのある音を要求します。低音再生には重いコーン紙を使えば有利になりますが、重いものを動かすためには大きな力・・・大きな出力のアンプが必要となります。ひと度動き始めるとこれを止めるためにも力が要ります。高音部については、何十メートルも音を飛ばす必要がないことから、いろんなタイプのユニットから音質の相性が良いものを選択することも出来るでしょう。おっと、脱線してますね。このあたりのお話しは、A7から離れますので、機会があれば触れるとして、ひとまず切り上げます。

音が荒い、・・・言い方を変えると繊細さに欠ける、といった印象を持たれやすい。
長期間、A7の音に向き合って来た私は、その原因のひとつを次のように考えています。
・特に繊細さを感じさせるバイオリン等の弦楽器管楽器の伸びやかな高音部の艶やかさの『基音』が集中する周波数帯(主に300Hz~3000Hzが含まれる中高域)が伸びやかな設計になっているのかも・・・。 この帯域に人の聴覚が最も敏感に反応することから、そういう音作りをすれば、劇場やホール等の広い空間でも音を遠くまで明瞭に届けることが有利なのでしょう。しかし、このことが家庭での再生では、刺激的・・・うるさい・・・繊細さに欠ける・・・歪っぽく聞こえると言った印象を与えているのかも知れませんね。さらに、強調気味のこの基音倍音が何重にも重なって楽器独特の音色を作り出すため、場合によってはこの印象が一層強調されてしまうのではないかと推測します。
(よくも、ここまでボロクソにけなす言葉を並べ立てたものだって? これって私が言っているのではありませんよ。そんなことを言う人がいるので、列記しただけですから。)
でも、基音と倍音を心地よいバランスで調和させれば『和音(ハーモニー)』・・・これは大歓迎ですね。いろんな楽器の基音周波数の分布は、少し下の図表にあります。

【音楽を聴く環境・・・オーディオルームの状態】
さて、次はオーディオ室の様子です。 転勤前の過去のオーディオ室(『私が影響を受けた音楽と音響の専門家たちに掲載したモノクロ写真)ではなく、現在のオーディオルームのお話しとなります。

広さは、6m×4mの24㎡に作られた石膏ボード内張りを2重(約25mm厚)にした部屋の中に、さらに吸音材と遮音シートを挟んで石膏ボード下地に吸音性のある専用ボードを張った壁面としました。しかし、内装用にビニール系のクロスを張ったので、高域の吸音性はなくなったかと思いますが、低音の吸音については、壁面の弾性がいくらか有効に作用しているでは・・・と考えています。検証は出来ませんが。

天井は、壁と同じ構造ですが、仕上げ材は装飾模様の凹凸があり吸音性を残しています。 は鉄筋のメッシュで補強したベタ打ちコンクリートに水平をしっかり取った大引き(柱を倒して横に並べた感じです。専門用語の大引き・・・ご存じの方への説明は不要ですね。)を50cmごとに置き、耐水ボード下地に寄木合板張りで厚さ3cm超・・・重量のあるピアノやエレクトーンは勿論、オーディオ機器の重量にも全くたわむこともなく頑丈です。
なお、部屋の中に部屋を設置・・・そのため、若干部屋が狭くなっています。天井も同様の理由から、実質高は2m60cmまで低くなってしまいました。

二重サッシです。流行りのペアガラスではありませんが、2列のサッシ(外側・内側共しっかり施錠できるタイトな仕様)枠と内壁は勿論、部屋のコーナーや下地ジョイント部の(二重のボードはそれぞれジョイントをずらして張ってあります。)すべてに遮音テープを張ったりして気密性を一層高めています。

室内ドアも二重とし、部屋側は遮音効果の分かるメーカー製の防音ドア、外側は重量のある特注ドアで必要に応じて両方閉めます。普段は室内側だけ閉めることが多いです。 また、設計の際に遮音の次に気になっていた反響(余分な残響)については、建材と丁寧な施工のお陰で問題もなく、杞憂におわりました。(とんでもない施主に当たったのが問題!だったかも知れませんが、その後の施工能力への評判!・・・元が引けたかも。)
そして、新たな環境で『自分にとって心地よいと感じられる音』への道に、再び踏み入れることになるのです。
●基本周波数 frequency spectrum - Genx Beats & Audio room 02
※①アンプのトーンコントロール操作で変化する周波数の一例です。これで変化の範囲をイメージとして掴んで下さい。
②いろんな楽器の出せる音程 (基音)をピアノと比べて下さい。 これに倍音が幾重にも重なり、楽器独特の音色となります。
③見えない音源から流れ出る音楽をここで初めて聴いた人・・・豊かな低音の響きやボーカルでの息づかい、チェンバロや
弦楽器の繊細で伸びやかな響き(ちょっと手前みそかな?)とレースのカーテンの様子から、大きめのスピーカーだと感じた
訪問者、『いい音だ』と言って下さっても、A7のようなSR機器だなんて、 全く当てられませんでした。オーディオ機器への
 思い込みや先入観の排除 ・・・ちょっと意地悪なブラインドテストの威力!予想通りでした。あっ!答えを言っちゃった。)
④オーディオルームへようこそ! ドアを2枚閉めると・・・そこは別世界!・・・いいえ、そこには思いもよらない静寂地獄
 が待っていた!・・・ミステリー小説? 恐怖の始まり・・・この続きは次号ですよ。右端はおまけです。壁断面!(^.^)
 

こういった特性の‟Altec A7-500-8”の音質を、プリアンプのトーンコントロールで調整することは困難、というより不可能なことやA7専用のネットワークのアッテネーターでは、こんな調整が出来ないことも分かっていました。
一般的なトーンコントロールは、ターンオーバー周波数(低音や高音の音量が増減し始める周波数)を1kHzに設定していることが多く、A7の強烈な1kHzから3kHzを下げつつ、倍音の多い4kHz以上を増加させ、10kHz以上増強させずにそのままを維持・・・なんてことは出来ません。高域を下げると、高音に行くほど音量がさらに減少することになるのです。低音も同じで、80Hz以下をブーストしようとすれば、もう十分な100Hzから500Hzが盛り上がり、せっかくの締まった低音も台無です。
これをグラフィック・イコライザーで調整しようとしたこと、勿論ありました。A7の特性の調整・・・例え測定器を使ったとしても、おそらくは無理だったでしょうね。 雰囲気を変えることは出来ましたが、やはり何かが変! アルテックの良さだった魅力的な音の飛び方が感じられません。しかも、原音は基本的にはステレオのため、左右の音質をはじめ、音量のバランスなど、最適なリスニングポジションはそんなに広くありません。まして理想的な位置・・・スウィートスポットはたった1点かも知れません。座る場所や顔の向きで音が変わる・・・こんなのやってられませんね。   結局、このグライコは周波数による音の特徴を勉強する道具になっていました。

その後、dbx社のダイナミック・レンジ・エクスパンダーを使って、LPレコードやテープの音にメリハリを付けたり、A7の持ち味を活かす工夫をして来たことから、A7の魅力も出始めました。エクスパンダーの機能・・・簡単に説明すると、音楽や映画の音量レベルのあるポイントを境に、これより大きな音はより大きく、これより小さな音はより小さくする機能があり、そのポイントは任意に、また音の増減も0から50%増まで任意に設定出来るという装置です。コンプレッサーの逆作用をします。 そして、A7での繊細さの表現・・・繊細な音は小さくて当然、パーカッション等の迫力ある音は大きくても不思議はない・・・こう言った聴覚の錯覚や日常経験する常識での脳の働きをベースにこれを活用しました。 今は、CDをはじめとしたデジタルの時代!元よりノイズは少なく、ダイナミックレンジも広い・・・もう、こう言う装置は要らなくなりましたが。
そして、こういった経験や音響のプロから学んだことをヒントに、新しいオーディオルームでの挑戦が始まりました。
今回、最後に『自分にとって良い音』への対策の方向性まで触れ、具体的な作業等については次回お話しします。
『あ~あ、A7を隠すレースのカーテンの秘密・・・早く話してよ!』って?(オッ!まだバレていないようだ!) ハイ!分かってますよ。でも、どうぞ次回までお待ち下さい。

【基本的な作戦】・・・高音域はJBL 2405Hを選択 
A7の良い部分は残そう! そして、弱い?と言われる高域、特に繊細さを感じさせる8kHz以上を直すためとは言え、A7の魅力をなくしたのでは、本末転倒! 
そこで選択したのが、ここから上の周波数帯域を別のスピーカー(トゥイーター)で補うという方法です。(A7はハイカットしないありのままで(^^♪)鳴らします。双方の干渉での影響は?・・・ないと言ってもいいでしょうね。聴感ではむしろ良い印象です。)

一方、締まりがあり過ぎて、低音?が出ないという指摘・・・・でも、じっくり聴けば実に朗々と鳴り、音量を上げても絶対崩れない良い低音を持っているのですが・・・。これ以上グラっと来る低音?・・・これは必ずしも要らないのに・・・。 では、これは部屋の壁を利用して低音を極力自然に、しかも確実に増強しよういう作戦です。
幸いこの部屋の中の部屋・・・壁の内側には吸音材がたっぷり詰まっており、しかもこの壁は建物構造にベッタリ緊結せずに幾分独立性を持たせてあります。低音域の振動を壁が受け止め熱に変える・・・つまり低域の吸音、普通の部屋とはちょっと違う作りにしました。
A7の低域の特徴を壁の影響で余り失いたくないということでの設計です。 2度目のオーディオルームですからね。 そのため、壁に何かを取り付けるとか、ビスを打つことは表面の吸音壁の材質から出来ません。付けるとしても掛け時計程度です。これに代わるものが、現代の住宅からほとんど消えた廻縁(まわりぶち)です。 木製で下向きの加重にはかなり強く、これが脱落することはまずないでしょう。木が割れたりする程の重量・・・これは試したことはありませんが、必要に応じてワイヤーやチェーンで吸音材、反射板、絵画、大抵のものを吊ることが出来ると思います。勿論、そのメリットは天井と壁の隙間を遮音シートの使用と相まって気密性(遮音効果)を高めることにもあります。

さて、次回はこういった作戦、結構うまくまとまった様子などを、視覚・聴覚・・・錯覚・奇策?何でも試そう。気に入った音と音場を創造するために! どうぞお楽しみに。
最後まで、どうも有難うございました。お疲れさまでした。

↑このページのトップヘ