飛んでる音好き爺・・・オーディオ・映画・音楽・愛犬

音楽を楽しむ・愛犬との暮らし・記録や楽しみとしての写真・映画・DIY・・・いろんなことに興味があり過ぎるリタイアした爺さんの独り言を綴ります。 映画や音楽、そしてかわいい愛犬との楽しい日々・・・では、どうぞお楽しみ下さい。(上部のクリックでブログ全体が見れます。)

タグ:錯聴

①みんなお友だち H800 
【Altec A7-500-8を聴く環境づくり】 オーディオ編 =お約束の低音再生のまとめ=
≪趣味としてのオーディオ・・・初めてこのブログをお訪ね下さった方のために、これまでの音づくり苦労話のダイジェストを兼ねて、Altec A7-500-8での豊かな低音再生への挑戦についてお話しします。愛犬家の皆さんは、退屈しのぎにボルゾイのレオンやそのお友だちの写真でお楽しみ下さい。(*^。^*)  ≫ と言いながら写真が少ないのではって? 少しずつUPしていきますので・・・。 
①Ria & Leon -123

【アルテックA7-500-8・・・その姿を隠すと、ますます魅力的なスピーカーに変身!】
 

レースのカーテンでわざわざスピーカーを隠した理由が、聴く人の先入観や偏見をなくし、聞こえて来る音だけで音楽を楽しんでもらうことを目指したことはお話ししました。
そして、『心地よい音づくり』には、基礎的なオーディオとしての再生は勿論、錯視や錯聴も積極的に利用しました。レースのカーテンも錯視による作戦のひとつです。 
また、訳の分からないことを言ってる!と思われるかも知れませんね。 
 
例えば、 目の前に大きく無機質な機械としての音響装置(ここではスピーカーのことを指します。) があれば、多くの人は聞こえて来る音楽より『音』に注目することでしょう。
一方、映画やテレビのように映像がある場合は、映像の方に意識が集まり、音質への意識が薄れます。裏返せば、映像がメインとなる場合、音響面に多少の不満があっても許容されてしまうのでしょう。これも、脳の働きが関係するのかも知れません。

映画やテレビを含め多くの演奏シーンを見て来て感じたことがあります。音楽にとってノイズともなる人々の会話が聞こえるクラブでのピアノ演奏、歓声の中を行進する軍楽隊、熱気あふれるライブ・・・どれも音楽鑑賞としては不利な状況です。 でも、 映像があればあまり問題を感じさせません。音楽を聴くのが主目的なのに、生演奏のコンサート会場で目をつぶって聴く人って、それほど多いとは思えませんよね?
ところが、映像なしで音楽を聴く人の中には、じーっと目をつぶって聴く人が意外と多いのでは、と思います。その人が『音楽』を聴いているのか、『再生音』を検証しているのかは定かではありませんが、いずれにしても視覚が邪魔になるからなのでしょう。

そうであれば、いっそのことカーテンで視覚を遮って、機器への偏見や思い込みがなく音楽(音質の検証も含めて)に集中しやすくしようと考えた訳です。(勿論、自分を含めて)これは、"A7-500-8"の再生音やこの部屋で聴く音場が、心地よく豊かに感じられることへの自信!・・・自己満足?・・・こちらもまた定かではありませんが・・・ (^_^;) 
 

それでは、これまでブログでお話しして来た"Altec A7-500-8"(SRスピーカー全般に言えることかも)の弱点を、音楽ソフトのデジタル化のお陰で克服し、家庭でしっかり楽しむことが出来た私の方法などをお話しします。まずは、オーディオ趣味の経緯から・・・。
①カセットテープ・オープンテープ for Net
【アナログ時代の音楽鑑賞・・・かつての苦労と工夫
レコード盤、オープンテープカセットテープ、そしてFM放送の再生しか選択肢がなかったアナログ時代、私なり勉強して、 録音・再生には各種の興味深い機器を使い(このブログでも、その概要をお話ししました。)自分にとって心地よい音楽再生に努めて来ました。
(写真のテープ類のソースは、レコード盤とFMエアチェックが主です。FM放送から音楽テープにまとめる方法・・・アナログ時代はS-VHS(VHSも同様)デッキのHi-Fi音声に丸録り(FMですから映像はなし)したものからダビングしていました。
PCオーディオに変わってからは、音楽編集ソフトでパソコンに丸録りしていることは、以前お話ししましたね。そして、その中から気に入った曲をピックアップして残すという方法です。)

dbx社の各種機器、これは良い意味で強烈でした。 当時、私のオーディオ趣味に不可欠のテープデッキでの録音再生・・・テープのヒスノイズが全く消えてしまうのですから。
カセットテープのDolby Bも画期的な技術でしたが、オープンデッキにもカセットデッキにも使えるdbx-Noise Reduction System 224はそれ以上のものでした。
消えるという表現は誤解を生みますので概略を説明をします。dbx 224の機能のポイントは録音時にダイナミックレンジを2分の1に圧縮、再生時にダイナミックレンジを2倍にすることで、小さな音量(テープヒスを含め)をさらに小さく押し下げるという働きを電気的にするものです。当然、録音と再生時の両方でdbxを使用することが条件となります。
但し、ピアノ・ソロのように、音の有無が明確な場合、
ブリージング・ノイズが出ることもありましたが、それ以上の効果を優先した訳です。
 ※ブリージング・ノイズ:例えば、
ハンマーが弦を叩いた音を減衰 (ノイズも低減) の過程から元のレベルに伸長させる際、テープヒスや低レベルの連続したノイズも伸長されるため、僅かながらもあたかも呼吸するように聞こえる現象です。    It's a very effective function for magnetic tape sound reproduction.
また、FMエアチェックでは、LP等の音源は放送法等の規制で周波数特性やダイナミックレンジが下がってしまうことがあります。そんな時には、別のdbx (以前、このブログで登場した‟dbx 3Band Dynamic Range Expander)は再生時にダイナミックレンジを自然な雰囲気のままで拡大してくれます。 その働きは、前述のテープヒス等に対するノイズリダクション (NR) の役割の一部も期待出来ました。上の写真にカセットのNRがDolby-Bに戻った訳もあります。
(勿論、ほとんどのカッセトデッキと互換性があることも理由のひとつですね。)
しかし、こういった優れた機器の活躍も、音楽ソフトのデジタル化で終了となりました。
 Audio room & center speakers
【 A7の低音域補正・補強手法の昔と今・・・まずは昔から
かつて私は、 Altecの締まりのある低音に重低音を追加する試みに挑戦していました。 現在のように優秀なサブウーファーの完成品がなかったことから、 自作することにしたのです。 
長岡鉄男日立のLo-DスピーカーHS-1400WAの重低音再生手法等もヒントにしながら、いろんなバージョンを設計、失敗を重ねながらも数年掛かりで完成させました。
(※長岡鉄男氏については、音工房Z『大山美樹音の 究極の自作 スピーカー追求道』で詳細情報を見つけることが出来ますので、 興味のある方は上記をクリックしてお訪ね下さい。大山氏のことを私は、 顔の見えるスピーカーづくりの研究者だと、大変興味深く見ています。 )

エンクロージャー(スピーカーボックス)自体にアコースティック・ローパス・フィルター(勝手に命名)機能を持たせる計画でしたが、これには苦戦しました。求めていない高めの周波数帯も開口部から漏れ出していたからです。休日をつぶし、設計から完成まで2年以上も費やしたのに・・・やはり、しっかりしたローパスフィルターが必要だと痛感し、失意のどん底に。当時、重低音用の市販のローパス・フィルターは大変高価で、高級スピーカーがワンセット買えるほどだったからです。とは言え、自信作の重低音用スピーカーに致命的な欠陥があったとは思えませんでした。

そこで目をつけたのが、以前お話ししたdbx Dynamic Subharmonic Synthesizerという機器でした。プロの現場では数多く使われていたようで、音楽ソースにある倍音成分を検出し、これの1オクターブ下の低音(基音)を電気的に作るシンセサイザーです。
   ※上のアンダーライン部分をクリックする前に、以下にご注意下さい。
(・・・おはよう!フェルプス君。上のリンク先は、重低音付加の参考YouTubeである。そこで、君の使命だが、この音を歪みなく再生して重低音を体験することにある。仮に後半の重低音がパサつくようなら、君が使用しているヘッドホンやスピーカーでの再生は困難かも知れない。例によって、 君の聴覚やオーディオ機器が不調となり、 あるいは破損しても当方は一切関知しないから、そのつもりで。なお、このコメントは自動的に消滅する・・・そんな訳ないか?! 成功を祈る!) 

冗談はさておき、ダブルベースの名手ロン・カーター(Ron Carter)の心地よい演奏をお聴き下さい。曲名は
『いそしぎ』The Shadow of Your Smileです。
  (あとでゆっくり聴いた方がいいかも知れませんね。でも、忘れてしまうかも・・・。)
●dbx 3BX, 224, 120 catalog & manual 01
       (dbx 3Band Dynamic Range Expander - 3BX,  dbx 224,  & dbx 120)

お話しを戻して・・・このdbxが扱う周波数帯は(おそらく基音を含め)55Hz~110Hz・・・出力するのが27Hz~55Hzという帯域で、これを専用アンプでサブウーファーだけを鳴らすことは勿論、原音にミックスしてメインのスピーカーで鳴らすことも出来るという興味深い機器です。勿論、この帯域をフラットに再生するのは普通のスピーカーでは無理です。
 
Altec A7-500-8に、これらの重低域をミックスして鳴らすのを避けたい私は、当然、自作のサブウーファーでの再生を選択しました。 そして、これは大成功! 映画の効果音としては恐ろしいほど迫力のある音も出せました。壁が弾け飛びそうな感覚も受けました。
また、クラシックの再生でも大迫力・・・チャイコフスキー:1812年(序曲)第5部大砲版やバスドラム版も正に驚きでした。
(※『1812年序曲』ヘッドホンでは音量に注意願います! 原曲は本物の大砲を要求していますので・・・。ホント笑いごとではないですね。 でも、もし、あなたのスピーカーで大砲の音がパサ!パサ!という音を伴っているようなら・・・完全に低音不足です。是非サブウーファーをつないで聴いて下さい。(笑))

ジョン・ウィリアムズの未知との遭遇やスターウォーズでも同様の印象を持ちました。実験だとしても、ちょっとやり過ぎかなと思いつつ歳月が流れ、クラシックのコンサートの生演奏でも聴かないほどのこんな低音域は必要ないと思い始めました。そして、音楽での重低音は、もっと自然でふわっとした音?の方が良いのではと、重低音の付加をぐっと抑えたり、OFFにするようになっていました。

確かに、海外歌手のコンサートではよく聴いた迫力のある低域でしたが、オーディオルームで、時として現れるクラシックでのクライマックスのドカ~ン! 大変重要な部分なのに、その雰囲気がどうも気になっていたようです。苦労して作ったのに、結局この手法はボツになりました。その理由は、このブログでも度々触れた音楽ソフトのデジタル化、そしてこれからお話しする興味深い機能を持った音楽再生ソフトによるものです。 (でも、DVD等の映画の効果音として、もう少しおとなしい別のサブウーファーは現役ですよ。)

では、もう一回、チャイコフスキー作曲『1812年(序曲) 第5部 Allegro vivaceをお聴き下さい。クラシックはどうも、 と思っている方には、映画【のだめカンタービレの1シーンで映像も楽しんで下さい。

 はい、ここでひと休み。レオンと家族の今・昔 = 
★レオンの妹と弟 H700
【低音再生・・・逆転の発想!?・・・・錯聴の活用・・・そして今!
音楽での低音域の重要さは重々承知の上でお話ししたいと思います。正攻法でこれを攻めた結果、オーディオの落とし穴にはまった人も多かったのではないでしょうか。現在では小型サブウーファーの追加という手法が広く認知されており、出費と設置スペースをぐっと抑えることも出来ます。趣味としては、最も効果的な手法かも知れませんね。

かつての私、口径が46cmの巨大ウーファー(このブログの4月1日、音づくり③の最後にその残骸の写真あり)に挑戦したものの、結果として30cmウーファーによる前述のように比較的小型(それでも高さ1m強、奥行60cm強・・・重量55kgの巨大さ!)に収めて自作、これを2本並列にサブウーファーとして使用 ・・・ その後、設置スペースの関係からA7を乗せるための台を兼用なんて写真も紹介しました。(2017.1.22サブウーファー映画の効果音、ロック・コンサートやディスコでの活躍はともかく、趣味としての重低音の追加は大変難しい面がありました。それは低音部での自然な音の繋がりの問題でした。
一般的に再生すら困難な重低音、さらに1オクターブ下げた重低音を加えても、プロの現場ならいざ知らず、コーン紙がゆらゆらするだけで、音にも風にもなりません。これを大迫力と感じたのは、40Hz程から上の低音部によるものと判断!・・・そう判断した理由は40年も前のオーディオ入門時代のJBL20cmフルレンジや2ウェイ・スピーカーの音を思い出したからです。重低音が聴こえてた?あり得ない!そうです!倍音・・・錯聴の出番です。
【参考】 このブログで、たびたび出てきた高音・低音の『倍音』について、興味深いものがありました。 Subharmonic Music (Anomalous Low Frequency Vibration)[変則的低周波振動と訳してみました。] こういった科学的視点での倍音・・・サブハーモニックの解説も有難いです。 
 
Reverse idea of music reproduction method.
逆転の発想!A7の締まりのある低音に倍音を適度に加えることが出来ればと考えました。
そう言えば、30年以上も昔、テープのダビング等で失われた高音域や倍音を取り戻す機能を持ったプロ用輸入機器を、テープデッキ等の老舗TEAC社の技術者が我が家に持参して、デモ再生をしてくれたことがありました。ビートルズ初期の曲でのデモだったような・・・。とにかく、ON・OFFでの効果を記憶しています。これなら私のコレクションの一部、オールディーズの数々の楽曲を蘇らせることが出来る・・・しかしながら、価格面で諦めました。
復刻版テープの制作会社でもないのに、数十万円・・・まだまだ輸入品は高額でした。その代わりに?半額以下の”dbx 3Band Dynamic Range Expander” (3BX)を購入。それでも、当時の価格は大変高額・・・オーディオやカメラの趣味はとにかくお金が掛かりました。

そして、忘れていた逆転の発想を実現できそうなもの・・・10数年前に見つけました!
デジタル音源に倍音成分などを加える機能を持ち、音楽再生ソフトとセットにして使う大型スピーカー専用の優れものです。 たとえ、大型スピーカーであっても、重低音から超高音までを違和感なく滑らかに再生することには大変な困難が伴います。   しかし、『重低音』が聴けている感覚を与えることは、このソフトを使えば簡単!『錯聴?』の効果に大満足です。
(その後、小型スピーカーのテストでも良好でしたから、大型スピーカーというのは、私の感覚ではパソコン用のそれに比べれば大型という意味かと思います。 このソフトの説明書には・・・  "This is a very deep bass.  It is especially designed for large speakers." なんてあるので、そう思い込んだのかも知れませんね。)

:原音に含まれる重低音を、アンプでブーストすれば良いのではとお思いかも知れませんが、ほとんど聞こえない帯域を含んだ信号を普通のスピーカーに、むやみに送り込むことはスピーカーにもアンプにもかなりの負荷となります。時にはスピーカーを破損させます。
これで本当に重低音の再生が可能ならサブウーファーなんて不要ですよね。⦆(*^-^*)

しかも、このソフトでは付加したい倍音の深さは、低域と高域のそれぞれで調整でき、原音に加える量も再生音が自然に聴こえるように微妙な調整も可能です。さらに、高域には倍音と3倍音も任意に適量を付加できます。これら調整後の再生は、A7にとって何の負担もないばかりか、大音量でも締まりのあるAltec A7らしさを失いません。
勿論、10kHz以上はJBLのトゥイーター2405Hが受け持ちますから、高音域の再生も問題ありません。

また、古いモノラル音源等で、もう少し潤いが欲しい場合には残響付加の調整もできます。これら、隠し味的な使いこなし・・・最初は難しいところもありましたが、豊かな低音域と繊細な高音域の調整に慣れた頃、 我が家のA7は、 一層『心地よい音』(必ずしも静かな楽曲という訳ではありませんよ。)で鳴ってくれるようになっていました。そして、現在も大変満足しています。こうしたパソコンを使ったオーディオ趣味・・・どうも許容できない、 と言われる音楽趣味の方は、CDやネット配信の音楽なんて、とても許容できないですよね。
何故って、現在の音楽制作におけるデジタル処理・・・勿論、倍音や残響の調整等を含めた音づくり・・・もう、コンピュータなくしては出来ないものになっているからです。【倍音についての技術的な資料へのリンクを2017年12月20日号の最後に表記しました。】

【倍音に秘められた癒しの効果】
これまで、このブログで触れてきた倍音の活用とは若干ニュアンス等は異なりますが、癒しの歌声・・・心地よい歌、という面での倍音の役割・・・興味がおありでしたら、是非とも堀澤麻衣子さんの歌声をお聴き下さい。
 http://www.maikohorisawa.com/baion/?gclid=COa54ZbY8M8CFUxvvAodQ44Ewg   (小さ過ぎ?クリックでOKですよ)


さて、今回のオーディオ編、大変長くなって、しかも写真が・・・。 追い付きで掲載していきますので、どうぞ時々見直しにご来訪下さい。
また、音楽・愛犬(ボルゾイのレオンとお友だち)・・・・これからも続けていきますので、是非ご来訪下さい。最後までお付き合い頂きまして、どうも有難うございました。

ようこそ! 飛んでる音好き爺』です。
と言っても、このブログ、先に進めば進む程に、ひょっとすると『とんでもない音好き爺』と言われてしまうかも・・・。 でも、そんなこと言わないで、度々ご来訪下さいね。
今回、・・・聴覚・錯覚・奇策・・・何でも試す、この説明がなかなか難しく、かなり長くなりました。そのため、画像がなかなか間に合いませんでした。 これからも追加していきますので、時々前の号も見直して下さいね。
マリリン・モンローの愛犬・marilynmonroe
さて、前回は愛用のA7の良さを生かしながら、さらなる『自分にとって良い音』を目指した対策の概要をお話ししました。しかし、新オーディオルームと音楽ソースのデジタル化のお陰で、かつてのような中音域での調整等に悪戦苦闘することもなく、大きな音量でも、小さな音量でも、A7-500-8魅力的に鳴ってくれているので、特段の矯正がすぐ必要と言う訳ではありません。気付いていない心地よい感じが、まだあるかもという思いからです。
※A7の呼び名について:単にA7と表示すると、いろんな時期にそれぞれ特徴が微妙に異なるバージョンがあることから、特定のため時々正式名で呼んでいます。 車のマイナーチェンジやモデルチェンジと同じですね。同じ車種でも時期によってスタイルや性能・・・まるで違う感じの車になることもありますから。勿論、性能については、スタイル等の好みは別として、どちらも向上していますね。)

【高音域改良作戦】
A7-500-8で使われている中高域ホーンスピーカー(ドライバー802-8D、ホーン511B)は、 ネットワーク(N501-8A)によって500Hz以下の周波数帯域を12dB/octaveでカットされた中高域を再生します。
無響室で測定した同機種の周波数特性グラフでは、4kHzあたりから10kHzにかけて、数dBのディップ(音圧低下)が見られます。 このディップには、楽器の基音に加わる繊細な倍音成分が多くある帯域かと思います。また、10kHzからは音圧が回復するものの、15kHzから20kHzまでは下降しています。 これはトゥイーターとして追加するJBL 2405Hの守備範囲になることから、ある意味では幸いだったかも知れませんね。 
但し、これは自分の機器の測定データでなく、無響室での測定値のため、参考程度に考えています。それに、普通の部屋での再生には反射音やこれの折り返し等による残響もあることから、もう少し体感での音圧は上がるかも知れません。従って、調整等はあくまでも自分の聴覚で行うことになります。
周波数アナライザーの例 02-01
【JBL 2405Hの追加】
A7 の高域にトゥイーターをオーバーラップさせたらどうか・・・それ以前にも検討していました。 Altec社にも候補のトゥイーターはありましたが、いろいろなオーディオ紙に掲載されるJBLのモニタースピーカー等に、必ずと言ってよいほど採用されていたトゥイーターに興味があったのです。JBL2405かつての16Ωでは、ΩのAltecとの組み合わせ・・・少々都合が悪い・・・(ボソボソ独り言)、マルチアンプ駆動を含めて悩んでいました。)を検討するも、実現にはかなりの出費が!という現実が立ちはだかり結論が出せないまま、歳月が流れました。劇場用としては必要のないトゥイーター・・・。でも、趣味として再生帯域のワイド化への挑戦も楽しい!という気持ちは強くなっていました。

そして、その頃にはJBL 2405Hが発売されていました。これはインピーダンスが8Ω、能率も105dB/W/mと十分・・・ しかも、周波数特性は7kHz~21kHz、(ここは読み飛ばして下さい。要は私が望んだ性能があると判断出来たということですから。)  これなら、マルチアンプ駆動を採用することなく、単に8kHz以上を通すハイパスフィルターを作り、アッテネーターで音量を絞ることでA7とのコラボも可能! さらに、最も低い予算で実現出来るとホッとしたものです。
ところが、予算面での余裕?・・・いいえ! 計画の甘さから・・・2405Hを4個準備してしまったのです。これには伏線があります。検討中の数年間、JBLをはじめYamaha等、評価の高いトゥイーターを試聴して回り、トゥイーターの単独音だけを聴かせてもらっていたのです。A7との組合せ、オーディオショップではそんな試聴は不可能だったこともありそうせざるを得ませんでした。当然、どのトゥイーターもリズムは分かるものの、シッシッシー、サッサッサー、チッチッチ ー・・・電車で若者のイヤホンからの音漏れ風! 音質は当然違いますがかなり小音量・・・説明用の例です。(#^.^#) ショップ担当者としては、高価なトゥイーターを飛ばさない(壊れるの意味でヒューズが飛ぶって言いますね。)ようにということなんでしょうか。ちょっとしたことですぐ飛ぶ!なんて、他のショップでも言っていましたね。それと、もう一つ伏線があったのです。JBL 2405H導入前にA7のホーンドライバーを、何と大音響で飛ばしたという経験があったのです。次回、触れますね。

そんなこともあり、A7の音圧に比べてこんな程度で間に合うのか? 万一にも飛ばした時のため予備がいるかも・・・。 まだ、経験や知識の浅い30代の若者、結局その若者は無駄使いの〇〇者!でしたね。以前の写真には片側2個映っていますが、安全な再生帯域を設定(8kHz以上にしました。)すれば予備なんて不要でした。
音質面での相性については、ほとんど気になりませんでした。あまり8kHz以上を強調する必要はなく、むしろおとなしい位で聴きやすいバランスが得られました。 繊細な超高音域って、そんなにしゃしゃり出る必要はなく、むしろ控え目の方が高音域の印象は良いと痛感しました。トゥイーターの追加当初は足りないと思われる高域の増強に向けて調整していたのですが、超高音域の主張・・・時として『自分にとって心地よい感じる音』のためには、逆効果なこともあると感じる出来事に遭遇したからです。

【繊細な音と大音量≪音楽鑑賞環境で許容される音量の範囲=部屋の状況≫は両立するの?】
それは、いくつかのオーディオショップで試聴してきた、西欧のある有名スピーカーによる弦楽合奏曲でした。大変美しい繊細な響きでしたが、試聴ブースとは言えオープンな環境のため当然音量はかなり絞られています。我が家での再生、弦楽合奏曲ならこんな感じの音量で、などとボリュームを設定していることもあり、音量不足が気になったのです。そこで、もう少し音量を上げてもらったところ、音質などは概ね同じ雰囲気なのに、うるさい感じになってしまったのです。あくまで個人の印象ですが、大音量での繊細さ・・・これは不自然だったのです。前回、ちょっと触れた『繊細な音は小さくて当然、パーカッション等の迫力ある音は大きくても不思議はない』との考え方はこの辺りから出てきたようです。
花火始めるよ~カミナリだ!~花火の終わりはロウソクを消そう01
  (上は・・・線香花火〔球は落ちてしまったようですね〕の音は繊細です。落雷は大音響、ロウソクの炎を消す息は静かな音
    ですね。音のイメージを想像して下さい。ダイナミックレンジが大きく、音響担当泣かせの代表格!)

では、ひとつ想像してみて下さい。夏の縁台、そこに座っているあなたの首筋あたりに蚊が飛んでいるようです・・・プ~ン・・・。 これが映画なら、蚊の飛ぶ音がなくても、首筋あたりを手で払ったり、軽く叩く仕草で表現できるでしょう。しかし、音の場合は何らかの音が必要となります。能率の高いスピーカーなら、かすかな蚊の羽音からこれに続く突然の雷雨・・・ザー、そしてクライマックスの落雷・・・ピシッ!ドーン! 余裕をもって再生してくれます。
一方、能率の低いスピーカーでは、 蚊の羽音なんて・・・音量をかなり上げなければ聞こえて来ません。 そして、雨音が滝に変身、そこへ落雷・・・? 私にはこんな感じに聞こえたという訳です。・・・でも、スピーカーやアンプって、リニアな特性の筈だから・・・そんなことはない・・・? ウーン、いい質問ですね。確かにオーディオ機器の働きは概ねリニアです。 しかしながら、人の聴覚は、『音楽再生への意識の変化』で触れたように、音量を下げていくに従って高域と低域が聞こえにくくなります。 逆に、比較的低めの音量で調整された音はボリュームを上げるにつれ、低域や高域が聞こえやすくなる訳です。その結果、低音は豊かというより重く暑苦しく、高域の繊細さに騒がしさを感じる人も出て来るのかも知れませんね。いやいや!ボリュームを上げても、同じように繊細さが表現できることは、原音再生(HiFi)のために最も大切なこと!・・・とのご意見・・・あるでしょうね。

しつこさのついでに写真を例にしてみますね。(趣味とはいえ、かつては仕事の一部)
女性のポートレイトが壁に貼ってあります。鮮明で実に美しい写真です。少し距離をあけた時(小音量)でも顔だち全体の雰囲気も良く伝わってきます。 もう少し近づきましょう(普通の音量)。髪型をはじめ繊細な部分も確認できます。 さらにもう一歩近くに寄ってみます(大音量)。今度はまつげや眉毛の一本一本が見えます。しかし、化粧品のCMではありませんが、毛穴やニキビ跡も・・・。はたして、原画に含まれる情報だから見えるようにするのは当然でしょうか? 私なら、近くで見る作品の場合、画像に紗をかけたりソフトレンズを使ったりして柔らかな写真にすることでしょうね。現実とは違ってきますが、この手法は音楽再生にも使います。より心地よく音が響くように。
思い込みや錯覚で変わる印象
【音量設定への提案】
日頃聴くステレオの音量を3段階準備してはいかがでしょうか。
パターンA : 
夜間など、周りに迷惑を掛けない程度で、かつ明瞭に聴こえる最小音量。
パターンB : 
最も聴きやすく、日頃から耳に馴染んでいる音量。
パターンC : 最も大きな再生音が含まれ、かつ現在の環境で許容される音量。
     (勿論、苦痛を感じるような設定ではありません。)

私の場合、パターンA・・・A7は諦めて、小型スピーカーのダイヤトーンを使うか、ヘッドホンにバトンタッチ!その方がストレスになりませんからね。(*^-^*)

パターンB・・・比較的ダイナミックレンジの小さい室内楽やイージーリスニング系楽曲が多く、音質調整等はパソコン側のソフトでおこない、USB-DAC経由でアンプに送ります。
(追記 : A7を魅力的に鳴らす・・・A7の良さを残しつつも低域は豊かに、中高域はハッとする艶やかさで聴く人を引き込みます。 どんなマジックを使うのか、今まで触れなかった部分を近いうちにお話しします。オーディオに取り組んだ半世紀の反省(ダジャレ?)から聴覚の不思議をオーディオ室で実感!もう少しお待ち下さい。)
  → 2016/10/24、Altec A7・・・豊かな低音 (クリックで飛びます)・・・を聴くをご覧下さい。

パターンC・・・イコライザーは多くの場合OFFにしています。これはクラシックをはじめとした大編成オーケストラ用で、ダイナミックレンジの広い楽曲が多くなります。 でも、こういった楽曲で、ドカーン!と来る大迫力・・・それほど頻繁にある訳ではありません。

※写真の例とは、逆の調整のように思われるかも知れませんが、これで良いのです。 A7の音・・・大音量時、現在のオーディオルームでの再生では特に補正の必要はないのですが、比較的小音量の時は、これまで度々出ている弱点(重低音や倍音成分の多い高音(超高音域)が指摘されますので)をカバー! 一層聴きやすく、心地よい音を引き出すために若干お化粧するという訳です。
皆さんも、機器の素顔をしっかりと把握してから、必要に応じてお化粧に取り掛かるようにして下さいね。さもないと・・・ギョッとする厚化粧に!・・・おっと失礼! でも、別にこれってあなたのことではありませんよ。ここは色を付ける必要はなかったですね。)

皆さんも、こんな感じで自分の基準となる音量設定をして、どんな音量でも心地よい音が聴けるよう準備してみましょう。
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【静寂地獄とは、一体どんなもの?】
さて、前号の写真説明の中で、④オーディオルームへようこそ!・・・ドアを2枚閉めるとそこは別世界!・・・いいえ、そこには思いもよらない静寂地獄が待っていた!・・・ミステリー小説? 恐怖の始まり・・・なんて言っていますが、どんな恐怖か、皆さんは想像できますか? 
また、沈黙の音って聴いたことありますか? サウンド・オブ・サイレンス・・・ でも、サイモンとガーファンクルの歌ではありませんよ。 では、無響室に入った経験・・・ありますか? 私は数回あります。音の反響が全くなく、正にこの世とは思えない世界です。
発生した音は、アッという間に減衰して、部屋は元の無音状態に戻ります。
こんな状態、自然界にはありそうもないですね。広い砂漠の真夜中でも、波のない静かな海でも、深い森の中でも自然界には音は存在します。しかも、自然界のこれらの音には多くの人が心地よく感じる何かがあるようです。

遮音性能が格段にアップした現在のオーディオルーム、決して無響室ではありません。
でも、室内で音を出さなければ当たり前に無音が続きます。無響室とは比べものにならないレベルとはいえ、遮音状況をじーっと確認していると『沈黙の音』が聞こえ始めるのです。どんな音?・・・皆さんは静かな状況を説明する時、どんな言葉を使いますか? 
おそらく・・・『シーン』・・・ですね。 シーンという音・・・???・・・聴覚器官と脳の働きのようです。 深夜、じーっと音を聞こうと空間に耳を傾けていると聞こえるかも知れませんよ。
そして、この静けさ、私にとってはあまり歓迎できる環境ではなかったようです。ドアを締め切った状態にすると、自分にとって適切だと思う音量までボリュームが上げられなくなりました。かなり音量を下げないと長時間の音楽鑑賞が苦痛になっていたのです。 これではA7の良さを発揮出来ません。 30年近くも前のことです。せっかくのオーディオルームなのに。
しかし、その後、この状態から脱出することが出来たのです。

それは、偶然に無意識からの出来事でした。音量確保?での悩みを抱えた私・・・イライラ気味に音楽を聴きながら、無意識のうちにタバコに火をつけていました。オーディオルームは禁煙室!これは重大な?規律違反!です。家族からすれば・・・。しばらくすると、部屋にはタバコの煙が平面状の層となって広がっていました。ハッと我に返って・・・火を消すかと思いきや、消音型の同時給排換気扇を回したのです。
換気扇からのかすかな風切り音とモーター音が、連続音(ノイズと言った方がいいかも知れませんが。)となって部屋に満ちるような環境に慣れてくると、もう、このノイズを邪魔者とは思わなくなっていました。勿論、これが一気に起きた訳ではないでしょう。おそらくは数か月、いや・・・数年かかったかも知れません。そして、不思議なことに、音量を上げると音楽がより生き生きして来たように感じはじめたのです。A7の高音域に繊細さや伸びも感じられるのです。しかし、この状況をしっかり説明できるような論拠を示すことは、私には出来ません。・・・そう感じられるようになったということ以外は。
・・・かつての状況と違うことと言えば・・・そうです、タバコ事件・・・あれ以来、室内で発生するエアコンや換気扇のノイズを敢えて徹底的に、という程には排除しなくなったことです。連続音としてのかすかなノイズ、人間の生活空間には必要なものではないかと、今では思っています。オーディオルームにだって。
【ご注意】 これは喫煙を奨励するものでは決してありません。誤解のないようにお願いしますね。音楽鑑賞に支障のない程度の騒音・・・目くじら立てずに共存しましょう。勿論、音楽ソースにあるノイズは極力排除しましょう。

これは聴覚の錯覚(錯聴)かも知れません。それでも一向に構いません。私は映画も大好きですから。エッ!どういうこと?との疑問をお持ちですね。 映画もテレビも極論すれば、視覚の錯覚(錯視)の産物ですよ。 映画での物の動き・・・誰もスクリーン上で動き回る物体が存在するなんて思いませんね。本当は静止画が1秒間に24枚とか30枚(デジタルが主流の現在では、それ以外のフレーム数もありますので一概には言えません。)いずれにしても静止画像が間欠的に投影され、その視覚情報を脳が残像を含めて連続した滑らかな動きに見えるよう処理しているという訳です。従って、自分にとっての心地よい音が感じられれば、それでいいと思うに至ったのです。
そして、その延長にAltec A7ではなく、心地よく響く魅力的で個性的なスピーカーレースのカーテンの向こうに作り上げたのです。これが10年ほど前のことです。

では、今回のラスト、錯覚の世界に皆さんをお連れします。
https://illusion-forum.ilab.ntt.co.jp/list.html いろんな錯覚を体験できます。

そして、聴覚の錯覚のメカニズムについての興味深い研究がありますので、こちらもご紹介します。  『聞こえと無意識の科学』と題する、柏野牧夫博士(心理学)の研究について、小沢陽氏が書かれたものです。(東工大研究室紹介冊子のLandfall Vol.79)http://pdf.landfaller.net/79/79-3.pdf (お断り:時々更新のためか閲覧ができなくなります。)
その代わりに人はみな同じ世界を知覚しているか?: 柏野 牧夫 at TEDxKeioSFCをご覧下さい。

次回、Altec A7の低音の豊かな響きをどうやって作り出したのか・・・そして、A7の低域の命とも言える825Bエンクロージャー、何故オリジナルのボックスでないのか・・・敢えてそうした!というお話しなどをしたいと思います。 
今回の『視覚・聴覚・・・錯覚・奇策』は、大変長文となりましたが、いかがでしたか? やっとのことで、ここまでたどり着いた感じでしょうね。本当にお疲れさまでした。
(今回、なぜかマリリン・モンローの写真が多かったですね。団塊の世代以上の方には永遠のアイドルですから・・・ご了承下さいね。)

※それと、上のクイズ?の解答を言わないのはずるいよ、とのご意見から・・・昆虫?鳥?怪獣?にも見える画像の正体は・・・頭を左に90度傾けて・・・テンガロンハットをかぶったカウボーイの絵です。な~んだ、って? 言わなきゃよかったかな。

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